自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2014/10/26

お手伝い保育

先日、ある園の見学をさせて頂きました。

そこでは、異年齢での関わりを、より充実させるため、
「お手伝い保育」という実践を行っていました。

「5歳児」の年長児が、
「2歳児」と「0、1歳児」のところに各々3名ずつ行って、

遊びだけでなく、食事、着替え、お昼寝まで
お手伝いをしていました。

5歳児といっても、まだまだ小さな子どもだと思っていましたが、
実際に、一緒にいるのを見ると、体も一回りも二回りも大きく、
そんなお兄さん、お姉さんの存在に、
小さい子も安心しているように見えました。

更には、全体の様子を見て、必要な場面で動いたり、
自分よりも小さい子に対して、
ちゃんと心を寄せて援助したりと・・・

そのお手伝いぶりは、目を見張るものがあり、
子どもの持っている可能性の大きさに、
本当に驚き、感動しました!

例えば、給食のシーンでは、
小さい子が、給食を運んでいる中、
トレーごとこぼしてしまった時、

泣いているその子にサーッと近寄り、
声をかけたり、話しを聴きながら、
こぼれてしまった料理や食器を片付け、

更に、別のお手伝いの子は、
新たにご飯を用意して、テーブルに並べ、
(この時、どのくらい食べられるかも本人に聞いてました!)

そのうちに、子どもは落ち着き、
泣き止んで、食卓についていました。

また、お昼寝のシーンでは、
一緒に寝床を用意し、布団をかけてあげたり、
背中をトントンと叩いて、寝かしつけをしていたり・・・

自分が保育士や親にやってもらったことや、
普段、大人がやっていることをよく見て、
自然とそのままに、小さな子にもやってあげる姿が、
とても印象的でした。

そして、こうして自分がやってもらったこと、見てきたものを、
しっかりと受け取り、次に繋げていく姿を見ると、

これは、子どもに限らず、
大人同士でも「おもいやり」からの行動を忘れてはいけないと、
改めて感じました。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子