自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2014/08/09

稲の花

ベランダ稲の穂が出て1週間程経ちますが、
穂が出るとすぐに、穂の先端に、
白い花が咲いていることに気付きました!

私自身、稲の花が咲くのを見たのは初めての事で、
穂に続き、感動の連続です!

稲の花も、麦と同じようにとても小さく、
うっかりすると見逃しそうなものですが、

調べてみると・・・

こちらは、大きく目立つ花を咲かせて昆虫を集め、
昆虫の力を借りて花粉を運んでもらう「虫媒花」とは異なり、
雄しべの花粉が風の力で運ばれて受粉が行われる「風媒花」であり、

しかも、雄しべの花粉が同じ花の雌しべに付いて受粉する
「自家受粉」という方式をとっているので、
こんな風にとても地味で目立たないようです。

更には、稲の雄しべは、
開花とほとんど同時に雄しべにある花粉がつまった部分がさけて
中の花粉が飛び散るので、雌しべは同じ花の花粉を受けやすく、

開花時間も2時間くらいと短く、開花後は完全に閉じるため、
他の花からの花粉がつきにくいそうです。

こうして、花の形、構造ひとつとっても、
世の中には、実に様々な色や形が存在し、

各々命を繋げる「種」の生き残りのために、
形作られていることを感じます。

花というと、なんだか観賞用のイメージが先行していましたが、
決して人間を喜ばせているために存在しているわけではなく、
各々一生懸命生きているのだと感じ、

自分の人間都合な視点に注意すると共に、
稲のように、自分の与えられた環境で、
一生懸命でありたいと感じました。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子