自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2014/04/20

おもてなしの心

昨日、室礼教室に行きました。

昨日は、80才を超えられた方が、
2名で体験として参加されるということでしたが、
時間になっても来ないため、しばらく待ってみることに・・・

するとそのひとりから、教室に電話がかかってきて、
「駅で待ち合わせしてるが来ないので、もう少し待ってみる」ということでした。

携帯電話を持っているわけでもなく、
こんな時とても不便そうだな…と感じましたが、

先生は「今は便利すぎて大切なことを忘れてしまいましたね…」と
話しをされ、ハッとしました。

昔は、ちょっとした集まりや会などでも、
駅にお迎えにあがり待っているのが普通だったと。

逆にそういうことがないと怒られたりもしたそうです。

また稽古の帰りにお花など大きな荷物を持ち帰る際には、
若い方が先輩の荷物を持つことも、あたりまえだったそうです。

おもてなしや礼に終わりはないからこそ、
どれだけ心を尽くせるか、
それを行動にうつせるかという世界だったのだと思います。

便利さにどっぷりと浸っている自分自身に気付く機会になり、
お稽古を通して、そんなおもてなしの心を養っていけたらと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子