自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2014/04/13

春の小川3

童謡「春の小川」のモデルとなった「河骨川」が、
暗渠化されていたことが分かり、
今朝は、その源流から跡を辿ってみました。

事前に調べていたとおり、水源付近といわれていた
代々木4丁目に位置する「刀剣博物館」を目指すと、
「春の小川 水源ソコ」という看板を発見!

しかし、その指し示す先にはマンションが・・・

かつてはここに池があったそうですが、
残念ながら、今はマンションに埋もれ、
昔の面影は見られませんでした。

ただ、付近にマンホールがあり、
近づいてみると、水の流れる音がします。

これが現代の「春の小川」なのかと思うと、
やはり悲しいものがありますが、

目を瞑って静かに音だけを聴いていると、
当時の姿を想像することもできました。

気を取り直して、案内電柱やマンホールとその水音を頼りに、
「春の小川」を下っていきました。

進むうちに、建物の高低差や家の玄関の向き、水音を辿りながら、
案内電柱がなくても、なんとなく春の小川の流れが見えてきて、
自分でもそのマニアックな変化に驚きました(笑)

更に進むと、小田急線の線路とぶつかり、
行き止まりになってしまいましたが、

昨日辿った道が、この線路を超えてすぐなので、
この辺から線路の下をくぐり、今でも繋がっているのでしょう。

それにしても、普段は気付きもしませんでしたが、
地下では、管のように水の道がはりめぐらされていると思うと、
町が生き物のようにも思え、水音も何かを訴えているような気がしてなりません。

「春の小川」の歌詞からも読み取れるように、
かつての清流は、春には岸辺に咲いたスミレやレンゲが咲き、
メダカが群れ泳いでいたのでしょうが、
今はその姿も見れず、すっかりと変わり果ててしまいました。

子どもたちに残したいものは、一体どちらの姿なのかと問うと、
自ずと自分から答えが出てきます。

自分都合の狭い視野ではなく、
長期的に全体的に皆が幸せな道を選べる自分でありたいと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子