自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2014/02/08

圧力鍋から土鍋へ

弊社では、生きることの原点である「食」を大事にしています。

日本の主食は「米」。

今、世の中に出回っているお米は「白米」がほとんどですが、
もともと江戸時代までは、私たち日本人(江戸の人以外)は、
「玄米」を食べていたということで、

私たちカグヤクルーも、お米の命が丸ごとつまった
「玄米」をいただくことにこだわっています。

そして、これまで「圧力鍋」で炊いていたのですが、
どうやら玄米の栄養素がショック死してしまうという考えもあり・・・

この度、大変ありがたいことに、
会社から全社員に「伊賀焼の土鍋」が支給されました!

早速自宅で、土鍋を試してみると、
いつもよりも、ふっくら炊き上がり、
甘みも増して、とてもおいしく感じました。

伊賀の粗土で、肉厚成形された土鍋は、
炎の熱を急激に伝えるのではなく、
蓄熱してからじんわりおだやかに熱を伝え、

更に、陶器と釉薬から発せられる遠赤外線の効果で、
お米の芯までじっくりと熱がとおるので、
ふっくらとしたご飯が炊き上がるというわけです。

また、伊賀の陶土は、中に炭化した植物を多く含んでいるため、
焼成すると多孔性の素地になるといい、

土鍋が木のおひつと同じように呼吸するため、
ご飯もべとつかず、

まるでおいしい状態でいたいご飯の気持ちが、
分かっているかのようです。

食事をする上で、感謝の気持ちをもって、
そのものをできるだけ美味しくいただくことが
いただく命に対して向き合う姿勢として、とても大事だと感じますが、

そのためにも、調理器具を選ぶことも、
大切にしたいと感じました。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子