自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2014/01/29

鳩居堂

先週末、同僚と一緒に、京都巡りをしました。

1200年余の歴史を持つ京都。

和の文化が今も息づく京都には、
100年以上続く老舗が1000店以上あるということで、
私たちも、積極的に老舗に足を運びました。

その中の一つが、350年程の歴史を持つ「鳩居堂」。

今は「日本の変わらぬ心、伝統文化を守り育てる」
を使命とされているそうですが、
その屋号の由来に、大変感銘を受けます。

由来となった「詩経」には、
鳩は巣作りが下手でカササギの巣に仮住まいをしている、
と記されているようで、

お店も大きくなった江戸時代、ある人に
「老舗として繁盛しお店も大きいのに『仮住まい』はおかしいのでは?」
と言われたそうです。

困った主人が頼山陽に相談したところ
「家であれ国であれ、自分一代で成ったものではなく、
先祖から受け継いできたもので先祖の家に仮住まいしているようなもの」
と教えられ、

店は先祖、ひいては世間からの借りもの、預かりものであるということを忘れずに
謙虚な気持ちで代々商売に励んできた、といいます。

「先祖、ひいては世間からの借り物、預かり物」というのは、
お店や会社だけに言えることではなく、
自分の命においても、実は同じことが言えるような気がします。

傲慢は不自然の現れと心得、自分自身の心のあり方に、注意したいと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子