自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2014/01/12

木彫りのお皿2

昨日ご紹介した「木彫りのお皿」。

深めているうちに、
更に、感じるものがありました。

このお皿はチーク材ですが、チーク材には、
「目の詰まった強靭な強さ」「海水でも腐りにい耐海水性」があり、
造船木材としても、とても有用な木材のようです。

それを、如実に表しているのが、タイタニック号。

悲劇から70年以上経過しているにもかかわらず、
沈没したチークのデッキが、未だ無傷で残っているということです。

そんなチーク材の、
「耐久性・耐水性をもたらす」という特性から、

お皿の作り手は、
安易に樹脂等で木にフタをして呼吸を止めなくても、
本来の自然の力でお皿としての役割を果たせると
考えているようです。

食器の塗料は、直接口に入るものだから、
やはり安全なものを選びたいと思いますが、

こんな風に、そのものの特性を知ることで、
不自然に何かを塗ったり、無駄に加えたりせずとも、
そのままで十分に、活かすことができることを思うと、

人に対しても、同じことがいえると感じます。

この木のお皿のように、
本来持っている力を、そのままに活かせるためにも、

自分自身、ものに対しても人に対しても、
「特性を知って活かすこと」を大事にしたいと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子