自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2017/11/04

心の声を信じる

先日、友人と話している際に、
自信や自己肯定感の話になりました。

「相手の期待にこたえたりするうちに、
 自分のやりたいことや自分の心の声が分からない」

などと友人が話す中で、

私自身も20代の頃、
自信を持って、自分らしく生きている人に沢山出逢い、
そんな人たちに憧れ、

「自分のモノサシを持って生きたい」と
決意したことを思い出しました。

あれから10年程経過し、
いつしか「自分のモノサシ」を
手にしている感覚はありますが、

そんな自分自身の経験から思うことは、

いきなりやりたいことを見つけるよりも、

まずは、自分の動機や直感から、
自分と向き合いそれを掘り下げていく中で、

自分が納得する初心、心の声を明らかにし、

明らかになったら、自分がそれを信じてあげて、
その初心と「今」を常に繋げていくこと。

そうして今、目の前の環境でできることに、
全力でうちこみ続けているうちに、

道もひらけて、いつのまにか目の前のことが
やりたいことになっていたり、

他者比較を気にせず、自分のモノサシが確立されたり
していくような気がします。

まだまだ誰かや世間のモノサシに惑うこともありますが、
そんな10年前からの変化を思うと、

「いつか」や「これまでは」など未来や過去ではなく、
「今」を初心と繋げ続けていくことを

やっぱりこれからもやっていきたいものです。

また、自分らしさや子どもの姿は、自然な姿だと感じる中で、

このような「自信」や「自己肯定感」の話は
誰もが一度は考えたことがある身近なものであり、
これだけ多くの人が困っていることを考えると、

決して、一個人の話だけではなく、
教育や家庭、社会の在り方を見直す必要のある、
どこか社会問題のようにも思えてきます。

子どもの頃から
「親が喜ぶように」「先生がほめてくれるように」など、
大人の期待にこたえたり、評価を気にし過ぎるうちに、

子ども自身が自分の心の声が分からなくなり、
自信を失ってしまわぬよう、

素直で純粋な子どもと関わる時は、特に注意して、
そのままの存在を丸ごと認める眼差しや、
しっかりと声を聴いていくことを大事にしていきたいものです。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子