自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2017/10/03

担当が握るもの

本日は、月に一度の「初心会議」がありました。

初心会議の日の朝は、皆で一緒に円卓を囲み、
朝ごはんを食べる「モーニング」からスタートしますが、

今日のスタートは、いつもとはちょっと違う雰囲気。

・・・というのも、
いつもはだいたい時間がギリギリで、

担当のクルーが時間に追われながら準備を進め、
セカセカした雰囲気なのですが、

今朝は、その雰囲気がなく、
どこかゆったり穏やかなかんじ。

どうやら今回は、
昨日のうちにほぼ準備が終わった状態だったようで、

担当のクルーが、
「こんなに余裕のあるモーニングは初めて」
・・・と言うほどでした。

おかげで、皆でゆったりリラックスした気持ちで、
一日のスタートをきることができ、

改めて、場づくりの大切さや
担当として、そこに臨む姿勢の大切さを感じました。

そう考えると・・・「モーニング」の担当は、

決して、料理をつくること、
提供することが目的ではなく、

その料理、その場を通して
何を提供するのか、何を実現したいのか・・・と考え、
準備することが大事なことだと感じます。

初心会議では、こんな「モーニング」の他にも
色々な実践を行っており、
毎月、それぞれ担当をシャッフルしていますが、

同じように、会議前に行う「アクティビティ」担当は、
自分自身が、協力・協働の気持ちで臨んでいるか、

1か月を振り返る「ときめきムービー」の担当は、
自分がときめきながらムービーをつくっているか、

また、誕生会で本人にプレゼントしている
「ハッピーポートフォリオ」の担当は、

誕生日のクルーに対して、
感謝やお祝いの気持ちで制作に携わっているか、

そして、会議全体の進行役でもある「聴福人」は、
皆の安心の場をつくり、
一人ひとりの声を信じて聴いて、
一緒に取り組もうとしているか・・・など、

それぞれの理念実践に対しても、
ただ、それをやればいい、完成させればいい
・・・ということではなく、

自分の役割はどういうものなのか・・・と考え臨むことが
大事なことだと感じます。

そしてそれは、もちろん担当だけがやって、
その他の人は関係ない・・・という話ではありません。

ただ、せっかく担当であるなら、
目的を見失っている仲間さえも、それが思い出せるよう、
また、皆が参画意識で臨めるように・・・と、

そこらへんはやっぱり、
他の誰よりもしっかり握っておきたいものです。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子