自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2017/07/31

ジャンボタニシの働き

5月に行った田植え。

◆田植え ~2017年~
http://www.caguya.co.jp/wp2/farmblog/other/p9595/

先週末には、藤崎農場さまから
「全て穂が出そろいとても良い状態」と
ご連絡を頂きました。

藤崎農場1_170728

藤崎農場2_170728

藤崎農場3_170728

雑草はほとんどないので、
除草のために特別田んぼに入る必要もなく、
来月には収穫時期をむかえそう・・・とのことで、

無農薬無肥料で、除草の必要もなく、
収穫できるなんて、普通では考えにくいものですが、

去年に引き続き、
ここに一役買っているのが「ジャンボタニシ」の存在です!

◆ジャンボタニシ
http://www.caguya.co.jp/wp2/farmblog/other/p7050/

調べてみると、このジャンボタニシは外来種で、
世界の侵略的外来種ワースト100リスト選定種の
1種にもなっており、

水田に生息し、稲を食害することがあるので、
害虫とみなされているもの。

そんなジャンボタニシは、
柔らかい草ほどよく食べる特徴があり、
若い植物ほど食べられやすいということで・・・

ひょっとしたら、

藤崎農場では成苗を植えているので、
稲が強いため、

ジャンボタニシは、稲ではなく、
後から生えてくる柔らかい草だけを
食べているのかもしれません。

◆成苗
http://www.caguya.co.jp/wp2/farmblog/other/p1837/

大変な草刈りの必要がない・・・というのは、
偶然にも起きたラッキーな展開ではありますが、

実際に、水管理を行いながら
ジャンボタニシを活用している農法もあり、

そう考えると、
害虫と呼ばれるジャンボタニシも、
考え方一つで味方にもなるものですね。

自然界は微妙なバランスで成り立っているため、
一概には言えませんし、
わざわざ外来種を持ち込むことはいけませんが、

こんな風に、自然と繁殖してしまった場合は、

農薬や肥料を使うのではなく、
こんな共生のカタチも素敵だと感じ、

田んぼやジャンボタニシなど自然から、

刷り込みに注意して、
柔軟にものを見ていく大切さを
教えて頂いたような気がします。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子