今日のカグヤクルー日記

クルーそれぞれの理念の実践や気付きを交代で掲載しています。

2017/03/03

「20年間の感謝」

「20年間の感謝」

こんにちは、女将です。

先週、とうとう新しい冷蔵庫を購入しました。
いまの冷蔵庫を使い始めて20年。

そろそろ買い替えと思いながらも
ずいぶん長いこと迷い続けてきましたが、
先日たまたま立ち寄った家電量販店で
以前から購入を思案していた商品が
タイムセールでさらに安くなっているのを目にし、
ついに決断したのでした。

まだ冷蔵庫としての寿命があるうちに
第二の人生を期待しながら見送るか、
完全に壊れるまで人生を共にし、
廃棄されるべく引き取られていく姿を見届けるか・・・
どちらが長年連れ添ったパートナーへ
敬意を払うことになるのかと考えたとき
まだその機能を活かせているうちに送り出す方が
少なからず希望が持てる気がして
20年目の買い替えとなりました。
でも本当のところは、
いつか壊れて動かなくなってしまった姿を見るのが
嫌だったと思うところが大きかったのかもしれません。
それに、次の主はおそらく中国に住まう誰か。
20年以上も前に製造された製品が日本で故障すれば
間違いなく廃棄となるでしょう。
でも、もしかしたら中国でなら
修理してまた働き続けられるかも知れない・・・
そんな思いもありありました。

新しい冷蔵庫が届けば、このパートナーは
入れ替わりに引き取られていきます。
納品前夜、冷蔵庫の中身を取り出しながら
庫内のパーツを、外せるものはすべて外し
ひとつひとつ丁寧に洗いました。
外せないドアやレール、庫内の壁も
布巾でピカピカに磨きました。
汚れやキズをひとつひとつきれいにしながら
この20年間を思い出していました。

購入するとき、何軒も家電量販店に足を運び
何週間も悩んだ末に決めたこと、
家に届いた日は、嬉しくて
無駄に何度もドアを開け閉めしたこと・・・。
我が家に来て以来、1年365日、24時間、
休むことなくずっと動き続けてくれました。
ある意味、すごく深い寄り添いだと思います。
相手に対して、何か特別なアクションを
起こすわけではありませんが、
ずっと傍で生活を支え続けてくれたのです。
共にした20年間、最幸でした。
そんな有難いパートナーに出会えたことに
心から感謝です。
私も友人たちにとって、
そんな寄り添いのある人間でありたい・・・
そう思わせてくれたこのパートナーが
これからもどこかでその人生を全うできることを
心から願っています。

ミッションパート
佐藤真樹