自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2015/04/27

色の中には命がある

「端午の室礼」のお稽古では、
五色の奉書が用意されました。

五色はそれぞれ五常の心「仁・礼・信・義・智」を表すということで、
心をこめてそれらの色奉書で兜を折り、しつらえました。

兜1

そんな中で、先生からは
「五色はそれぞれ五常の心を表すが、それだけにとどめないように」と、
注意がありました。

「染料は、自然からのいただきものであり、色の中には命がある」
ということです。

そして続けて、
「去年折った兜を、まだ持っている人いますか?」と聞かれ、
手をあげたのですが、

本来、端午の節句は子どもの成長を祝う行事であると同時に、
古来の思想では「邪気祓い」の意味があるため、

端午の節供が終わったら、
色奉書で折った兜は、いつまでもとっておかないで、
しっかり祓わないと、悪いものがたまってしまうということです。

こいのぼりの五色の吹き流しも、
五行説に由来し、邪気を祓うという意味がありますが、
あの「風」で泳ぐのも、「祓い」と同じことのようです。

そんなわけで、今回せっかく?とっておいたこともあり、
去年折った兜と、今年折った兜を比べてみたところ・・・

確かに今年の兜の方が、色も鮮やかで、
持った時の感覚も、生命力が強いようなかんじもし、
不思議と違いがあるのがよく分かりました。

この兜ひとつをとっても、まだまだ行事の本来の意味や、
ものに込めている心など、分かっていないことを痛感し・・・

繰り返しながら、深く体に落とし込んでいけたらと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子