ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2017/01/21

「道」

昨日、高知県にあります「竹虎」さんへお伺いさせて頂きました。

http://www.taketora.co.jp/

世界でこの土地だけでしか育成できない「虎竹」。

その不思議な竹はもちろん、様々な日本の竹を使って
暮らしを営む様々な道具を生み出す山岸社長から
竹に関することだけでなく、様々な事を教えて頂きました。

4代目である山岸社長は竹の魅力について

「竹は凄い。毎年伐採することが出来る。
そして、何も植えなくても翌年には新しい竹が生えてくる。」

と仰います。

確かに、木は伐採するまでに何年も何十年もの期間が必要です。
そして、木が生えてくるためには木を植えなくてはなりません。

今、私たち人類は地球が一年で育む木材の量よりも
遥かに多くを消費しています。
このままでは一年で育める量もどんどんと減少していきます。

私たちは子どもたちに今何を残そうとしているのでしょうか。
負債を子どもたちに負わせるような暮らしをしているのかもしれません。

そもそも私たち日本人は古くからこの「竹」と暮らしていたそうです。
身の回りの道具の多くは竹で作り、愛用されてきました。

だからこそ、もう一度この「竹」から学びなおす大切さを感じました。

そして、この「竹」に関する仕事についてもこんな風に仰います。

「親父もおじいちゃんもひいおじいちゃんも歩いてきたこの道を
歩ける幸せが分かりますか?貴方にはそんな道がありますか?!
これはとてつもないものです」

竹と暮らし、竹を生業に生きて来た山岸さん。
ご先祖様からずっと、地球の利子を頂き、
それを途絶えさせることなく継続させてきたわけですが、

「この竹林を歩いていると先代がどんな仕事をしてきたかが分かる」

というこの道を歩み続けることの幸せ。

それは、私たちカグヤで言うところの
子ども第一主義という理念を実践し続けて来た
諸先輩方と同じ道を歩めるという事の幸せとも
もしかすると共通する部分があるかもしれません。

しかし、道を歩むことの豊かさを感じられるのも
山岸社長のように「道」を歩むことを愛し、愉しみ、
有難く歩んでこそなのかもしれません。

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ミマモリスト
眞田 海