ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2016/11/12

「保育所保育指針と学習要領」

今日は娘の小学校で劇の発表会がありました。

保育園を卒業して一年。

保育園の時もナレーターをしていた娘でしたが、
小学校一年生でも、ナレーターをやることになりました。

保育園の時は、台本を手元に持ちながら
楽しそうに読んでいたのが印象的でしたが、
小学校になると、ナレーターは「暗記」なのですね。

保育所保育指針では、「技術」よりも「意欲」を重点とする為、
同じナレーターでも「感情豊かに物語を楽しむ」ことが目的ですが、
小学校学習指導要領では「できること」すなわち「技術」の獲得が目的です。

なので、「暗記」が目的となります。

それぞれの発達段階に応じて狙いが違うからこそ、
尚更「技術」の習得にはそれに向けた「意欲」の必要性を感じます。

昨日のGTサミットでも、
「保育園は小学校の先取り教育ではない」
「その子の心情意欲態度が育まれる場だ」と
何度もお話がありました。

乳幼児期の保育園での「意欲」の育ちが大切な理由は
この「技術」や「知識」を自らが獲得したいかと思い
楽しめるかどうかなのだと感じます。

改めて小学校の劇を見て、
保育園で培って頂いた力に、
感謝の気持ちで一杯です。

直前でナレーター役の子が下りたいと相談が娘に来た時、
娘には「直前でもやりたいっ!」という心が育っていました。

実際に、数日の準備期間の中で、
私たち親は何も協力するどころか、、、

「パパママが練習を聴いちゃったら、当日面白くないからさ、
ちょっとあっち行ってて‼‼終わったら良いよっていうから!」

と、蚊帳の外になることが協力でした。

誰に言われるでもなく、やりたいから熱中すること。

こんな姿を見ることができるのも
本当にたくさんの皆さんの見守りのお蔭なのだと改めて感じる一日となりました。

ミマモリスト
眞田 海