自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2013/10/16

お命いただきます

「はじめに」の投稿から、2か月ほどが経過してしまいましたが・・・
いよいよ本格的に、こちらのブログを開始していきたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いします!

震災をきっかけに、
「これまでの人間都合の生き方を改めていきたい。」ということで、

2年前から、自分たちで、お米や小麦、大豆を育て始めたり、
天然酵母パンやぬか漬け等、発酵実践を始めてますが、

以前よりも、自然との繋がりを感じながら、
自然から大事なことを、沢山学ばせて頂いてます。

そのため「何が自然で、何が不自然なのか」についても、
同時に、意識することも増えてきました。

そんな中で昨日、食べているものに対する、
自分の意識の低さ・不自然さに気付くことがありました。

実はこの秋、男性クルーの間で、
「生すじこ」からつくる「いくら漬け」が流行っています。

つくり方等、社内で話題が飛び交う中、
私は初めて「いくら」「すじこ」「鮭」の関係を知りました・・・

恥ずかしながら、いくらが鮭の卵だとも知らずに、
これまで、いくらを口にしていたのです。

自分の中では、添加物等、割と食べ物に気を付けている方だと自覚してましたが、
自分が食べているものが、何の命なのかを意識することなく、
あたりまえのように、口にしていた、不自然な自分自身に、
驚きとショックを受けました。

弊社では、いつも食事を頂く前に、手を合わせて、
「いつもありがとうございます。お役目ご苦労様です。お命いただきます。」と、
言ってますが、

そのような大自然の恵みや命、
それに携わっている人たちに対する感謝の気持ちが
どこまであったのかと、考えさせられます。

ご先祖様から子孫へと、
過去から未来の繋がりの中で存在している「自分」を意識し、
自分の体を大切にしていこうと、添加物だらけの食品や、
不自然に育てられた食品を避けていくことも大切なことだとは思いますが、

そもそも大前提に、自分は他の命をいただいて、
こうして元気に生きているのだということを忘れずに、

これからは、命を与えて下さるものに対して、
心からのありがとうの気持ちを胸に、いただきたいと思います。

環境コーディネーター
宮前 奈々子