自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2017/01/23

与える生き方

先日、香川県のある保育園に訪問したのですが、
訪問前に時間があったので、

丸亀城に行ってみることに。

すると、お城の門の前にいた、
あるおばあちゃんに呼び止められました。

近づいてみると、
沢山の絵手紙が納められたファイルを渡され・・・

「気に入ったものを1枚あげる。お金はいらないよ!」と。

驚きつつ、喜びつつ、
真剣に一枚を選び・・・

お城のおばあちゃん1

おばあちゃんに渡すと、サインと一緒に、
「〇年〇月〇日嫁入り」と書いてくれて、

更には
「それを入れるバックも選んで!」と・・・

手作りの持ち帰り用バックまで頂きました!

ちなみに私が頂いたものは、こちら。

お城のおばあちゃん3

そして気付けば、

「おばあちゃん、これちょうだい」
「本にサイン下さい」などと

周りに人が集まっていました!

お城のおばあちゃん2

なんと、おばあちゃんは、
本まで出版されていて、

「お城のおばあちゃん」と呼ばれるほど、
このあたりでは、有名人だったそうです。^^

◆お城のおばあちゃん
 http://www.kadokawa.co.jp/product/321504000211/

後で、袋の中に入っていた資料を読んで、
知ったのですが・・・

このおばあちゃんには、
長年連れ添った夫が2002年に亡くなり、
毎日泣き暮らしていたそうです。

そして、翌年の春のある日、
気を紛らわせるために丸亀城に行ったところ、
満開の桜がとても綺麗で、

「これは夫からのプレゼントだ」と思い、
それからお城や草花のスケッチを始めることにし、
もう、14年になるそうです。

毎日、50枚の絵手紙を書き続けているそうですが、
それを、来た方に無料で配布しているといいます。

また、そんな絵手紙を「花嫁」として、
渡すおばあちゃん姿には、愛情を感じました。

それにしても、
「与える人に、人は集まる。」
というのは、自然なことだと感じます。

「自分に何ができるか」
「何を与えることができるか」
・・・と生きていると、

最愛の人を失ったとしても、
決して孤独になることはないのかもしれませんね。

おばあちゃんのように、
どんな状況でも与える生き方を、
大事にできたらと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子