守ることは、知ることから

カグヤは東京の新宿区にあり、私自身も新宿区在住です。
 
新宿区は生まれ育った土地ではないですし、住み始めてから数年しか経っていないこともあり、実際は知らないことばかり。
 
子どもたちは学校で新宿区の歴史を学んだり、様々な施設へ見学に行くので、私より新宿区に詳しくて色々と教えてくれます。
通っていた保育園の中にタヌキが迷い込んだ!なんて話を聞いて、東京の真ん中でも意外と自然豊かなことに驚いたものです。
 
よく見るテレビ番組でも“新宿に自然を取り戻そう!”というような企画があり、その中で取り上げていた新宿の歴史にも興味を持ったので、ほんの触りですが調べてみました。
 
江戸時代に甲州街道が定められた際、起点である日本橋から高井戸宿までの距離が長く旅人を困らせていたため、
今の新宿御苑あたりに作られた宿場の名前が、『内藤さんの屋敷跡にできた新しい宿』→『内藤新宿』となり、今の新宿という地名の始まりになったようです。

甲州街道と青梅街道が交差する交通の要所として人が集まり、文化や娯楽の町として繁栄したそうで、
それから300年以上経った今も歓楽街として新宿の名は有名なのですね。
 
しかし宿場ができて歓楽街となる前は、もともとはここ新宿にも田畑が広がり、水源にも恵まれ自然豊かな土地だったはずです。
 
今でもその自然を守ったり、生き物が住める環境を甦らせようと活動をしている地域の方々がいらっしゃることは、保育園や小学校の活動に一緒に参加することでなんとか知ることができていますが、
自分が参加したり理解していることはほんの一部でしょうし、どんどん近代化されていく中で、守り続けるというのは簡単ではないことなのだと思います。
 
今回この土地や地域がどんな場所だったかという背景を知ったことで、守り受け継いでいく方の活動もそれまでとは違って見えてきた気がします。
自分も何らかの形で協力するためには、まずは知ること。
それが大事だと改めて感じます。
 
また、こうして新宿区のことを色々と調べていると由緒あるお寺や神社がたくさんあることを知りました。
お寺好きな私としては巡ってみたいと盛り上がっているところなのですが、せっかくなら家族も巻き込めないかと思案しているところなのです。
 
美化コーディネーター
眞田 由莉