こんにちは。宮前です。
前回、「わらストロー」についてお伝えしましたが、
ストローづくり以外で残った、麦わらの行方はというと・・・
そのまま「わらマルチ」として、畑で利用しています。
マルチは、乾燥防止や、雑草の発生抑制、
泥跳ね・病気防止等の効果があり、
父の話しでは、今回できたわらの量を、
農協で購入すると、だいたい千円位はするようで、
小麦の実だけでなく、これらも嬉しい収穫となりました。
また、わら等、植物のマルチを用いた場合は、
腐植し肥料となり、最終的に土に還るので、
炭素や窒素、リン、カリウムの自然循環もでき、
環境に優しいことも、嬉しさの一つです。
私の住んでいる地域(東京)は、
古い土や、枯れた木、落ち葉や草等、
「ゴミ」として扱われていますが、
もともと自然界にある、これらのものが、
「ゴミ」となるのは、どうも違和感があります。
しかし、土のないこの場所では、
土に還すこと自体が、難しい環境であることも事実。
土に還せば、次の命の支えとなって活きるのに、
どうにもできないと、どこかあきらめていた気がしますが、
今回の小麦ように、ゴミとして処分するものもなく、
小麦丸ごとを十分に活かす方法をとると、
単純に楽しく、そこに豊かさを感じ、
やはり、自分の生き方としても、
もっと様々な場面で、「丸ごと活かす」方を、
選択していきたいと感じました。
自然環境は勿論ですが、今回感じられたような、
そこに付随する楽しさや豊かさも、子ども達へ残せるよう、
自分の生活・仕事を見直していこうと思います。
環境コーディネーター
宮前 奈々子