自分のプロファイル

それぞれの「C」を用いて学びの進展について把握することを、キャシーらは彼女達の大学の授業で10 年以上も実践し続けています。学期初め学生達は、自分の持っているスキルの現状を6Csという観点で自己評価し、自分がどのレベルにいるのか認識します。授業ではグループで一緒に作業し、グループ発表、グループプロジェクトに取り組むことにより、コラボレーションする力を育てます。論文を読んで論評する課題を出し、また中間・期末の試験では高度の文章表現力を要求し、調査したことを口頭でプレゼンテーションさせ、授業中の議論にどれだけ参加したか評価します。これによって、コミュニケーションの質を上げます。「デジタル時代に生きる」「モラルの心理学」のようなトピックについて主要な論文を読みます。これにより知識コンテンツを豊かにします。読んだ記事でなされている議論を評価し、自分の意見を述べる筆記試験を行うことにより、クリティカルシンキングする力を高めます。自分の思いつきを調査して追究することにより、クリエイティブイノベーションを発揮します。キャシーらは教師として学生の考えを堂々と語れる場を設定し、仮説が間違っていたり、失敗したりしても粘り強く取り組むように応援します。それによって、コンフィデンス、自信を高めるのです。

落ちこぼれ防止法というNCLBを推進する学校システムで育った学生は、キャシーらの授業に出てショックを受けるようです。学生達は初めて、成功とは成績でAをとるために幅広いトピックについての事実をただ覚えることではないということを知りました。学生達はコミュニケーションをとって、夫々の見方、考え方を統合し、判断し、共有できるようになることを求められ、最初戸惑っていたもののやがて適応していきます。最後には他の授業にも通じることがあり、また大学という枠を超えて考えることができたと感じ、彼女らにとても感謝するそうです。学期の終わりに改めて6Csについて評価してもらうと、学生達は自分の成長を目の当たりにするようです。そして多くの学生が「全く新しい学び方だったけれども、信じられないぐらい大きな成長を遂げることができました」と語るそうです。彼らは厳しい就職環境を乗り越えて、自分の志望する仕事を得て更に輝きを増します。それは単に意中の会社に就職できたというレベルではない、深い意味での成功を手にしたからあのです。

キャシーらの学生がやったように、親として、また子どもと関わる大人として、6Csについて自己評価し、自分が今どんなプロファイルなのか明らかにし、これからどうするか考える材料を手にするといいとキャシーは助言します。6Csについて述べたそれぞれの章の最後の部分に、あなた自身そしてあなたの子どもが夫々のスキルのどのレベルにあるか考えるヒントをキャシーは言っています。それを改めて読み直し、参考にしてほしいと言います。6Csのプロファイルは自分自身だけでなく他者に対して、更に穴tの属する組織を評価するのに利用できると言います。とりあえず6Csのプロファイルを作ってみることが学びについて考え直し、教育についてのイメージを変える第一歩になるだろうというのです。それが教室、家庭、地域、仕事場を新たにデサインすることへと繋がってゆくというのです。