密接に繋がるスキル

十分なコンテンツとクリティカルシンキングする力が合体してクリエイティブイノベーションが実現されると言います。1万時間ルールのことを以前キャシーは述べていました。何かを作り出す天才と呼ばれている人達は、まず何らかの分野での熟達者です。十分な戦略的知識を持ち、あれこれ実験し、何度でも作り直すことを厭いません。新しい製品を生み出すために既存の部品の組み合わせを変えたり、自分自身で新しい部品を作ったり、工夫し続けます。彼らはひたすら要素の組み換えを行う実践を積み重ねているからこそ、クリエイティブイノベーションを成し遂げているとキャシーは言います。

誰もがこうした実践ができるように、デール・ダハティはメーカーフェアと呼ばれるイベントを始めました。2011年のTEDトークでダハティはこう言っているそうです。

「私達は皆もの作りが好きだ。もの作リをしないといられない存在と言ってもいい。もの作りを様々なやり方で学校や地域の学びに導入し、何度も作り直して考える力を高め、自分達を取リ巻く世界を作りかえてゆこう。」

結局、最後の「C」であるコンフィデンス(自信)は、コンテンツ、クリティカルシンキング、クリイティブイノベーションの全てを支えます。失敗しても自信を持ってチャレンジし続けない限り、成功を手にすることはありません。

教育者でありハーバード・チェンジ・リーダーシップ・グループを創立したトニー・ワグナーは、「最もイノベーティブな企業は失敗を愛でる」と言っているそうです。一方余命いくばくもない状態で大学での『最後の授業』を行ったランディ・バウシュは「なぜ夢の実現の前にレンガの壁が立ちはだかるのか。それは夢に対する思いを証明するためだ」と言っているそうです。

6Csは独立したばらばらのスキルではないとキャシーは言います。全てのスキルが密接に繋がって一つの全体をなしているというのです。これらのスキルを有機的かつダイナミックに身につけることが、学び、そして、成功へのカギだというのです。

表にしてまとめたものはあくまでも夫々の「C」がどのような段階を経て成長するか解りやすく整理したものです。実際の成長のプロセスは複雑でいくつかの「C」が絡み合って進むと言います。本を沢山読めば、知識(コンテンツ)が増え、同時にプロットやストーリーラインを批評するカ(クリティカルシンキング)が身につきます。大統領候補者同士のディベートについて学ぶことで、コミュニケーションと自信(コンフィデンス)か大いに高まる場合もあるというのです。

6Csは明確な段階を踏んで右肩上がりに成長してゆくわけではなく、らせんを描いて伸びてゆくというのです。想像上の3Dメガネをかけて覗いてみると、あなたや子どもの6Csは6本の紐となっているのが解ると言います。夫々の紐は更に細い糸が絡まってできています。学びが進むにつれて沢山の糸がらせん状に絡み合って、ひとつの「C」を表している1本の紐は太く長くなってゆきます。6本の紐も同じようにらせん状に絡み合い、時間が経つにつれて段々と丈夫なロープになってゆきます。面白いのは夫々の紐の太さが異なることだと言います。ある紐は太く、ある紐は細い。コラボレーションが得意な人はコラボレーションの紐は太く、クリティカルシンキングが弱い人はその紐が細いままです。しかし常に新しい環境に出合い、情報を取り入れ、こつこつ学び続けることで、全ての紐がバランスよく太くなり、長くなって、それらがしっかりまとまってたくましいロープとなり、大きい負荷がかかっても、決してちぎれることはなくなるというのです。