新たな教育の枠組み

多くのスキルが成功を考えるうえで、相互にどう関係し合うかを考える必要があります。そこで、キャシーらは、それこそ自分たちの役割であると言います。学習科学の実験研究が明らかにした、21世紀スキルのシステマティックな繋がりについての知見を活用して、新たな教育の枠組みを溝築するチャンス到来だとキャシーらは考えました。

彼女らの提示するモデルは、ここまで何度か紹介しています。それは、6Csである、コラボレーション、コミュニケーション、コンテンツ、クリティカルシンキング、クリエイティブイノベーション、コンフィデンス、です。

6Csは以ドの点でこれまでのモデルと違うと言います。一つ目の違いは、彼女らのモデルが子どもの発達についての研究に基づいた何十年にもわたる学習科学の成果から生まれたこと。こうした研究のおかげで、たくさんリストアップされたスキル化の中から、カギとなる相互に関連するスキルを選ぶことができます。こうして選ばれたスキルは、何度も同じプロセスを繰リ返して洗練され、あるスキルが別のスキルの成長を助け、お互い関わり合いながら発達します。二つ目は、6Csは学ぶことで伸ばすことができる能力であること。誰もがそれぞれのスキルにおいて、より進んだレベルに成長できます。但しいったんはある領域で最高レベルに到達したとしても、全ての領域で通用するわけではありません。これらのレスキルは性格的な盗聴ではなく、いったん最高レベルに到達したらもう安泰というわけでもないのです。三つ目は、彼女らがこれらのスキルを教師や親ではなく、学習者に焦点を置いて考えたこと。従って、何を学ぶかだけでなく、子どもがどのような方法を用い、どのようなプロセスを通じて学ぶかを重視しています。四つ目は全てのスキルを様々な文脈で用いることができること。子どもが学校で過ごすのは全生活時間の20%に過ぎません。従って、学校「内」だけでなく、家庭や地域も含めた学校「外」の学びの場を作る必要がありまう。6Csを用いれば、いつでも、どこでも、誰とでも学びの場を作ることができるのだとキャシーらは言うのです。

ハーバード大学の入学担当者にメッセージを送った観達は、我が子を「成功」させるためにどうすべきかという明確なピジョンを持っていました。それは「とにかくハードスキルを身につけさせる!」ということでした。プロテニスプレイヤーが試合で必要とする技術を学んだり、遠く離れた島の恵まれない子どもたちを助ける署名をしたり、多くの経験を積み重ねた子どもたちは、最終的に賢い子どもになるかもしれません。しかし、同時に彼らは、極度のストレスにさらされていることになるのです。

ハーバード大学の入学担当者はこう言っているそうです。

「もし何かが変わらなければ、私たちは多くのことを失うだろう。……非常に多くの、あれこれ次々に経験さられている子ども達が燃え尽きようとしている。やがて悲劇は起きる。……家族の絆はばらばらに崩壊するのだ。」

キャシーらは、学習科学の研究で得られた知見や21世紀スキルとしてリストアップされた多くの項目を検討した結果、健康で生産的な人生を送る子どもを育てるためには、子ども自らが動いて、自然にスキルを繋げ、成長させてゆく方法を取るのがよいと言う結論に達したと言います。

新たな教育の枠組み” への10件のコメント

  1. キャシー氏らによって紹介された、6Cs忘れたくないな、と思います。この6Csは子どもたちのみならず、私たち大人社会にも必須の条項です。大人社会において必須であるからこそ、子どもたちにもこれらの要素の習得あるいは意識化を図っていくことを私たち大人は考え、行動しなければならないのだろう、と思うのです。「子どもが学校で過ごすのは全生活時間の20%に過ぎません。」お子さんを学校等に通わせている親御さんはこの事実をしっかりと認識する必要があるでしょう。一日24時間中、学校等の施設で過ごすのは5時間未満。まぁ、保育園等では8時間以上過ごす子どもたちもおりますが。それでも、1年365日という時間幅の中で考えるなら、学校や保育園等だけではなく、「家庭や地域も含めた学校「外」の学びの場」が大変重要になってくるでしょう。「子ども自らが動いて」このことがとても大切だと思いました。学びと言おうが遊びと言おうが、いずれにせよ、こども自らが主体的かつ自発的に思考し行動すること、このことを保障すること。大人はその妨げになってはならない、ということがまずは大前提として押さえておく必要があるでしょう。

  2. 6Csがこれまでのスキルとどう異なるのかが具体的に書かれていました。まず、生の子どもを対象とした研究からの結果であるということ。次に、学んだら学んだ分だけスキルを伸ばすことができるということ。また、直接学ぶ対象である子どもに学習の焦点を当てているということ。これは、大事だなと思いました。「主体性」がしっかりと基盤にあるということですね。そして、そのらのスキルは、1つの空間や環境下だけではなく、今後の人生全てにおいて良い学びを生み出すというのは、すごい魅力だなと感じました。それぞれの強みを活かし弱みを補い合うCollaboration。対話によって互いが満足するストーリーを作るCommunication。専門領域について熟知し直感が働くContent。根拠に基づき熟慮して上手に疑うCritical Thinking。変革について大きなビジョンを持つCreative Innovation。熟慮した上で失敗にひるまず挑戦し続けるConfidence。6Csが、保育の質のスタンダード化にも大きく影響してきますね。

  3. 学校から持ち帰ってくる課題、やりたくない子どもを急かす親、それだけで毎日はもしかしたら手一杯なのに、更なる子どもの経験の為に学校は勤しんでくれて、その度に子どもだけでなく家族が疲弊していってるのかもわかりません。学校から持ち帰ってくる、子どもの楽しかった話は遊んだこと、休み時間に何をした、ということだったりして、子どもはそれ以外はどのような気持ちでいるのだろうと思ったりしますが、自身も通った道であり、それは容易に想像のつくところでもあります。

  4. 以前、学校生活全体が大切なものになるんだということをコメントで書きましたが、〝学校「内」だけでなく、家庭や地域も含めた学校「外」の学びの場を作る必要〟があるということが書かれてあり、取り巻く環境全てが関わってくるということを感じました。そして、その中で子どもたちは自ら動き、学ぶ。いいものですね。なんか小学生の息子を見ていると、宿題でも先生や親にやらされている感が否めません。自分も昔はそうでした。だから、あまりうるさくは言えないと思っているのですが、机に向かってする学びはそういった性質を持っているんでしょうか。

  5. 自発性、この言葉ひとつとってもまだまだ自分の理解は浅いなと感じることばかりです。例えば遊びの場面で、ゼロから何かを生み出し遊ぶこと、こちらの用意した選択肢から選らんで遊ぶこと、こちらの用意した選択肢を組み合わせ第三の選択肢を作って遊ぶこと、このどれもが自らの意思が介在しているにも関わらず、難易度は全く違います。今その子はどの段階の発達にいて何をしてあげることがその子のためになるのかを見極める目というのをもっと鍛えていかねばと日々感じます。

  6. 「健康で生産的な人生を送る子どもを育てるためには、子ども自らが動いて、自然にスキルを繋げ、成長させてゆく方法を取るのがよいと言う結論に達したと言います。」とありましたが、子どもたちが主体的に生きることができるような環境作りが大切だと思いました。
    自分の経験ですが、やはり大人も自分で考え、選択し、主体的に動くことで、誰かのせいにしたり周りに対する不満は減り、より自分自身を向上していこうという意欲へと繋がります。誰かにやらされていると思っている以上はストレスも溜まり、不健康になりがちだと思います。
    もちろん辛い時もありますが、誰も楽しくさせてくれはしないので、いかに自分自身で楽しめるようにするのか、学校や職場だけでなく、様々な場所に学びがあることに気づくことが重要なのではないでしょうか。

  7. 「健康で生産的な人生を送る子どもを育てるためには、子ども自らが動いて、自然にスキルを繋げ、成長させてゆく方法を取るのがよいと言う結論に達したと言います」まさに子ども自らが行動することの重要性を感じます。「子どもは環境との相互作用する」であるように、主体的な子どもの姿がそこにはあります。子どもが主体となって環境に働きかけることで、発達していく。大人があれをしなさい、これをしないと言ってその通りに何も考えずにやることではありませんね。トライアンドエラーを繰り返しながらですね。大人が近くにいるとついつい手を出してしまいたくなります。我が子に対しても同じです。子どもが自ら学んでいることを理解し、関わっていきたいなと思います。

  8. 6Csのこれまでのモデルと違う観点が4つ紹介されています。その中でも、一番の観点が3つ目の「学習者に焦点を置いて考えたこと」ではないでしょうか。やはりこれがなによりも一番に意識されなければいけないように思います。何事にもストレスは起きてくるのだと思いますが、学習者が主体的でなければ、無駄なストレスが多く起きてしまいます。子どもたちが燃え尽きようとしてしまうのも、自らの主体性が起きないことにあるように思います。まさに最近のドイツでの「参画」がこれからの社会には必要な教育的視点なのでしょう。子どもたちは「お客」ではありませんし、「商品」でもない、それぞれが人格を持った人間であるということは忘れてはいけないのだろうと思います。

  9. 6Csの観点を一つを極めるとかでなく、総合的に能力として身に付けていく必要性を感じました。
    また、3つ目の言葉にあった”学習者に焦点を置いて考えたこと。従って、何を学ぶかだけでなく、子どもがどのような方法を用い、どのようなプロセスを通じて学ぶかを重視しています”とあり、ただ勉強をして学ぶのではなく、その過程の学びかたというものが重要になってくる、この考えからも私たちは、こんな子どもに育ってほしい、いう思いを持っていたとして、それに近づけるような学びある環境を用意しなければなりません。そこからが重要で、どんなスキルを用いて、向き合っているのかをしっかりと見極めることが必要になってくることが読み取れます。何かを体験したことが学びではなく、その体験していること、そのことに対してスキルを用いて、問題解決していくのか、その先を見通す力を乳幼児期に基盤となるものを身に付けなることが必要だと思いました。

  10. 「子ども自らが動いて、自然にスキルを繋げ、成長させてゆく方法を取るのがよいと言う結論」まさに見守る保育ですね。子ども達が自ら環境に働きかけ、その経験から多くのことを学ぶ、そのために保育者は働きかける環境をしっかりと用意することが求められます。確かに経験は必要ですが、大人から言われてやる経験と自分から選択してやる経験とでは大きな差ですね。もちろんきっかけ作りは必要なので、少し背中を押してあげる事も時には必要かもしれません。あくまで子ども主体を忘れてはいけませんね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です