2017韓国二日目午後2

韓国では、日本における東京23区と同様、ソウル特別市25区に分かれています。ソウルは、大韓民国の首都で、かつて朝鮮王朝の首都「漢城府」と呼ばれていました。「ソウル」とは朝鮮語の固有語で「都、首都」の意味だそうです。日本統治時代の朝鮮では漢ではなく京を使い「京城府」と呼ばれた時代もありましたが、もとは京畿道に属していましたが、1946年に分離し「特別市」となっています。その25区の中でも中心地が中区です。私たちが宿泊したホテルは中区にあり、官庁や大企業本社、金融機関、明洞や、南大門市場、東大門ファッションタウンなどの繁華街もあり、韓国の経済、商業、文化の中心となっています。

また、ソウル特別市西部、漢江北岸にあるのが麻浦区です。ここは、ソウルワールドカップ競技場があり、2002 FIFAワールドカップの開会式が開かれた競技場として有名です。ほかにも、弘益大学校のある弘大地区は美術・デザイン系学生が集まる学生街・繁華街であり、バーやクラブ、ライブハウス、ギャラリーなどが多く集まっています。また、ソウルで住みたい場所No.1に度々選ばれマスメディアでもよく取り上げられているそうです。二日目の午後2園目の見学は、この麻浦区役所内にあるオリニジップです。区庁舎を入って、ロビー左手にオリニジップの入口が見えてきます。そんな入口ですから、日本にもよくあるような企業所内保育所のような、一部屋に様々な年齢がいるようなイメージで中に入って、びっくりしました。絵本が棚にびっしりと並び、木陰でお迎えの時に親子でくつろいで本を読むための空間が広がっています。そして、その後、説明のために通されたホールは、まわりには乗りものの遊具が並び、ボール遊びもできるような空間が用意されています。

日本では大阪市内には市庁舎や区役所に設置されるようですが、いずれも定員は10~20名ほどですし、東京都庁内の保育所は48名だそうです。しかも、そこに働く子弟だけでなく、地域枠もあるそうで、どのくらいの費用を掛けるかわかりませんが、費用対効果としてはずいぶんと少ない定員の気がします。また、園庭はあるのでしょうか?プールや砂場はあるのでしょうか?運動会やおたのしみ会などの行事はあるのでしょうか?韓国の麻浦区役所内保育所は、定員は108名で、ちゃんと園庭や砂場はあります。しかし、やはりビルの一角ということもあるのでしょうが、地面はすべて人工加工物であるクッション系のもので敷き詰められていました。ケガをしないで安心かも知れませんし、砂埃がたたずに安心でしょうが、やはり土の部分がほしい気がします。この園庭の境のフェンスの向こうには、区役所の林が広がっていたので、私は、区と交渉してもう少し向こうにフェンスを移動させてもらったらどうかという提案をしました。すると、園庭の隅が林になると、もっと子どもの遊び体験は豊かになると思うのですが。

保育室内も、かなり充実しており、子どもたちは様々な体験が出来るようになっています。特に、自然物を使った装飾を始め、観察領域としての自然物、制作領域に使う自然物と子どもたちが様々なところから季節を感じるようにしてあるのは学ぶところが多いです。しかし、その意味では秋はとても感じることができる素材は多いのですが、他の季節には、どのような物を置いてあるのか興味あるところです。   

2017韓国二日目午後2” への13件のコメント

  1.  「区役所内」ということで「日本にもよくあるような企業所内保育所のような」との先生の言葉通り、イメージしていたものと明らかに異なる写真の数々で、とても驚きました。物的環境についてはとても充実している印象に、イメージがこれにて定着するような、そんな衝撃がありますね。季節の取り入れ方など、まるでドイツを思わせます。
     「季節を感じる」ということを以前先生が、「戸外遊びからだけでしか季節を感じられないわけではない」という内容でお話をして下さったことが思い出されます。それもまた専門性の一つなのではと思った時、保育者の専門性とはなんと幅の広いものなのだろうと、改めて感じました。

  2. 区役所の中にある保育園というと、私も企業所内保育園のような子どもを預けるためだけの施設というイメージを持ってしまいますが、親子でくつろげる絵本空間や、乗り物の多さ、また園庭などがあるということからもしっかりと質も保障されているのかなと感じました。また「自然物を使った装飾を始め、観察領域としての自然物、制作領域に使う自然物と子どもたちが様々なところから季節を感じるようにしてあるのは学ぶところが多いです」とあるように、写真からではありますが、自然物がしっかりと環境として用意されているのですね。こういった環境はとても参考になりますね。しっかり取り入れていきたいなと考えさせられます。

  3. 企業内保育所というと、刷り込みになるのかもしれませんが、日本では「預かる」ということが第一にきているところだというイメージがありますので、今回の写真にあるような親子で絵本が読めるようなスペースであったり、乗り物がたくさんあったり、自然物を使っての装飾であったりというイメージがありませんでした。
    このような季節の自然物など取り入れる環境は、やっと寒くなってきた今、とても参考になります。しっかりと取り入れていきたいと思います。

  4. 企業所内保育所と聞くと、どうしても子どもを預けるためだけの場所のようなイメージを持ってしまいますが、韓国はヌリ課程が行き届いているので、企業所内保育所のような場所でも質を保てているのですね。さらに「絵本が棚にびっしりと並び、木陰でお迎えの時に親子でくつろいで本を読むための空間が広がっている」とあったのは素敵ですね。また、自然物を使った装飾など自然を感じられるように、自然を活かした形が多く見受けられ、とても参考になります。どの季節も年に1回しか来ないのですから、その1回を大切にして、子どもたちにお散歩はもちろんとして、装飾や制作を通して季節を感じられるように工夫していきたいと改めて思えました。

  5. 東京23区のような場所が韓国にもあるのですね。
    確かに園庭にや土がないというのは、なんだか寂しい気がします。子どもたちの姿を見ているとイマジネーションを広げ、遊びが展開されるときに人工加工物ではどことなく、物足りない気がしますし、自然なでこぼこなどフラットな園庭になりそうに思います。自然物を使った製作は確かに秋が豊富でありますが、他の季節をどんな形でおこなわれているのでしょうか。気になります。しかし、やはり、しっかりとした環境づくりが園内外で構成されているのは、学びになります。

  6. 前回の韓国報告でも感じたことですが、季節の装飾、そして季節を遊びから感じられる物がとても充実していますね。それにしても同じ役所内保育所でも規模が大きく違う事に驚きました。しかも園庭や砂場ともちゃんと設置してあるという事にもっと驚きです。日本で言う企業所内保育所のイメージは狭い空間で、園庭もなく、お世辞でもいい環境とは言いにくいという印象です。とりあえず預ける場所を作って待機児童対策・・・という感じがします。韓国で見た施設がたまたま環境が素晴らしい園だったのかもしれませんが、企業所内でもここまで実践できるという事に日本も見習う必要があるとかじました。

  7. 「バーやクラブ、ライブハウス、ギャラリー」「ソウルで住みたい場所No.1」などの弘大地区。東京の吉祥寺みたいなところでしょうか。そのような場所に新たに隣接する保育施設を作るというのはほんと贅沢ですね。また、区役所の林をお借りするという案は目から鱗であったでしょうね。近くにそのような環境があるというのは、子どもの発達を最重要視するだけでなく、区役所などの公共機関との良い関係性を築くためにも必要なのでしょうね。

  8. 大都市にある「麻浦区役所内」のオリジニップとは日本の企業内保育所のような場所を勝手に想像していましたが、明らかに様子が違いましたね。そういったところで日本は少し遅れているのかなとも感じてしまいます。同じアジアでもこうも違ってくるのですね。園庭もあり、広いホール、そして遊べる遊具もしっかりしていましたね。そして「季節」というのを大事にしていることがわかります。秋という季節がどんは季節なのかが明確にわかり子どもたちもより季節を感じられそうです。確かに秋という季節が特徴が多いので他の季節がどんは装飾になるのかというのも気になるところですね。

  9. 前回の韓国報告の時もそうでしたが、韓国の企業所内保育には驚いてしまいます。日本の、企業所内保育と比べると質の高さと言いますか、保育を重視し力を入れていることが分かります。園庭についても触れていましたが、やはり、都心と地方の保育園には園庭に差がありますね。保育を重視していくとしたら、園庭や子どもたちが自然と触れ合いながら遊ぶことのできる環境を確保することが大切なのかもしれませんね。日本の保育園は行事が大きなイベントとしてありますが韓国ではどうなのでしょうか?日本の企業所内保育園が行っている”行事”についても詳しく知りませんが、韓国ではどうなのか気になりました。日本の保育と海外の保育を知ることで、比べることができるし、いいところは真似することもできます。こうした、海外とのつながりもとても大切なことだと感じました。

  10. 見学に行かれたオリニジップでは建物の外観に驚きました。自分は保育のことは何も知らないためでしょうか、こんなにビルみたいなところに保育園があるということにまず驚きました。
    園庭の話が出ていました。ビルの一角であり、地面はすべてクッション系のもので敷き詰められており、土がないとありました。確かに安全でしょうし、ケガも少なくなるとは思いますが、自然のものは欲しいなと思います。フェンス越しに区役所の林が広がっている写真がありますが、先生も言っていますが、フェンスを少し移動させてもらえれば、子供たちの遊びの幅はすごく広がりそうですね。木陰で休んだり、どんぐりを集めたり、虫を探したり、落ち葉を踏んでみたり、きっと霜柱もできるでしょう。季節を感じられる活動につながりそうだなと感じました。しかし、園内に掲示している自然物の数はすごいですね。たしかに、他の季節はどんな掲示になるのか気になりますね。

  11. 韓国では区庁舎でもしっかりと保育がされているのですね。韓国は企業や財団が保育をしているということを昨年も言われていましたが、すごく保育に関しての取り組みがなされているということを感じました。日本では確かに区役所や市役所内の保育園や認可外の保育園などもありますが、まだまだ、「保育」をしてるというより「託児」といったニュアンスのものが多いように感じます。そして、「待機児解消」という名のものとなおのことこういった保育園の量が増えることが加速しているように感じます。韓国ほどの国の拘束力がなく、自由度があるゆえに日本の場合ではこのようなデメリットが出てきますね。

  12. 大統領府の次は役所内保育所。どちらも公務員さんのお子さんたちのオリニジップということで保護者の水準も高いですね。質の高さにはとても敏感な気がします。それでもやはり制約があるからでしょうか、あるいは気が付かないのか、藤森先生のアドバイス、提案の部分は、流石、先生!と思いました。菜園があったり園庭、砂場あったり、子どもたちに基本必要な環境を設定しているところはそれぞれの環境の意味を考えた証なのでしょう。昨年も秋でした。秋の豊富な自然素材をあちこちで目にすることができました。確かに、他の季節ではどうなのでしょう?気になるところではありますね。その辺のことも「ヌリ課程」に詳説されているのでしょうか。写真を拝見する限り季節感を園舎内全体で感じられる仕掛けは参考にできる部分が多くありますね。

  13. 韓国について、日本の隣国、またこれほど関係があった国であるのに過去については知らないことが多く、まだまだ勉強不足を感じます。企業所内保育所については、最近よく聞きますね。実際にまだ見学をしたことはないのですが、一部屋に様々な年齢がいるようなイメージなのですね。今回の見学は区役所内とのことですが、日本でも豊島区で区役所とマンションが一体型の物が出来たりと、少しはやりなのかもしれませんね。役所と園が近いということで、保育の現場の声が聞こえやすいのも一つのメリットかもしれませんね。

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