世界の育児

 ドイツに行くことによって、国による文化の違いを知ると同時に、共通な部分も見えてきます。それは、不易な部分と、世界的な時代的な要請によるものがあります。また、お互いが影響し合って、融合した新たな文化を形成していくこともあります。

 それは、子育てについての習慣にも見られます。いくらグローバルな時代であるといっても、まだまだ根強い、その国ならではの子育て文化が存在します。それが、時として真逆なこともあります。今年の5月に「LINE Corporation」で、「ビックリ!! 国が違えばここまで違う【世界の子育て法】 」という特集がありました。その中で、ずいぶんと国によって育児方法が違うのですが、ヨーロッパ間でもずいぶんと違います。しかし、何となく、ヨーロッパに共通するところがあって、アジアの子育てに比べて、自立を第1優先にしているような気がします。フランス流では、泣いたときの対処法はこうします。「赤ちゃんが泣いたらまずはお腹がすいたのかチェックとオムツチェック。これは日本と一緒だと思いますが、日本みたいに「赤ちゃんが飲みたいときに、飲みたいだけ飲ませなさい!」ではなくて、だいたい時間できっちりさせます。また、産後すぐにみんながお見舞いにきます。日本だと「産後は、疲れているだろうから、帰ろうか」という状況が多いのですが、フランス人は帰らないようです。みんなでおしゃべりしてワイワイして赤ちゃんが、寝ていようがおかまいなしで何時間もいるようです。まや、生後3ヵ月で添い寝をストップします!!その理由は、(1)子どもの自立を阻害する(2)夫婦の生活が侵害される(3)近親相姦を思わせる(4)押しつぶして窒息させる危険がある(5)乳幼児突然死症候群(SIDS)が起こりやすい、などだそうです。

イギリス流では、ほんの幼児の頃から、「子供は悪魔」と思って厳しくしつけるようです。それは、「大人になってから恥ずかしい思いをしないよう、小さいときに、守らなければならない社会のルールだけはしっかり教えておくのが親の務めです」だそうです。また、今年王妃が生まれたときにびっくりしましたが、「産む直前に来て、産まれたら6時間で退院」します。イギリスにはNHSと呼ばれる国民保健サービスがあり、出産を含むほとんどの医療が無料で受けられるのですが、そのサービスは決して行き届いたものではありません。長々と居てもらったのでは、つぎつぎ来院する妊婦さんを“こなせない”ということでしょうか。激痛と不安の中、病院にいられないというのは不安で、衝撃的です。

では、ドイツ流とはどのような子育てなのでしょうか?まず、「赤ちゃんのときから一人で眠る訓練」をします。赤ちゃんのときからベビーベッドに寝かされ、泣いてもすぐに抱っこしないことが推奨されています。また子どもが眠る時間も早いです。小学生の場合、19時に就寝する習慣が一般的で、遅くとも20時には子どもたちはベッドに入らなければなりません。また、ドイツでは外だけじゃなく家の中でも、赤ちゃんを裸足にはしないそうです。

また、耳に対しても「この帽子、耳が出てるわよ!」「帽子をもっと引っ張ってあげて!耳を隠さないと!」「耳に風を入れちゃだめよ!赤ちゃんは耳から風邪をひくのよ」など、とても気にしている様子です。

ドイツのお昼寝部屋ドイツのお昼寝部屋

オランダのお昼寝部屋オランダのお昼寝部屋

 

 子どもが早く寝る習慣というのは、ぜひ、見習いたいものですが、添い寝をしないとか、泣いてもすぐに抱っこしないというのは、最近、問題視されてきているようです。一人で寝る習慣も、ドイツだけでなく、オランダも、ヨーロッパ全体の考え方で、保育園のお昼寝の時間も、先生がそばについているということはないようです。それどころか、寝る部屋にも大人はいないで、子どもたちだけで寝ます。

世界の育児” への15件のコメント

  1. 国によって異なる育児方法が、科学的に根拠のある方法であると分かるのには膨大過ぎて、すぐにはその土地のや風土、文化によるものが伝統として次の世代へと伝承されていくのでしょうね。産後に友人たちとおしゃべりをするフランス人。産んで6時間後には退院するイギリス人。すごいですね〜。家に戻って、産後のケアをしてくれる祖父母がいるという環境なのか、それとも、そのケアを友人たちがしてくれるという文化があるのか分かりませんが、どちらにしても“母は強し”といった感情が先行してしまいます。また、添い寝をストップする理由も、日本にはあまりない考え方であるように思うのですが、何点かはなるほどと思うところもありました。そして、イギリスの「子供は悪魔」というのは面白いですね。まんとなく、魔女とか悪魔とか魔法とか、そういった文化が根強い国柄であるが由縁の伝承なのでしょうか。国によってこんなにも違いがあるのは面白いと思いますし、このような違いが国民性とか多様性を生んでいるということでもあるのでしょうかね。

  2. 今回からの何日間は、ドイツミュンヘンからコメントします。もっとも、日本にいる時と同様、翌日または翌々日になることもあるかもしれません。さて、今回のブログには、オランダの乳児のお昼寝の部屋が紹介されています。ペットショップのゲイジのような寝る空間はやはりカルチャーショックを受けますね。かつてフランスの乳児施設を訪ねた時にもお昼寝部屋が独立してありました。そして、子どもたちは自分のお気に入りのぬいぐるみ等「ドゥードゥー」と呼ばれるものを抱きながら寝られるというところにも驚きを感じたことがありました。私がかつて勤めたことがあった園では、遊食寝が一つの部屋で行われ、かつ赤ちゃんといえども私物を家からもってきては駄目ということがありました。よってお気に入りのものを抱っこして、などありえなかったのです。まぁ、このことはフランスと比べるまでもなく、日本国内でも保育の仕方に違いがあるので何ともいえないところがありますね。「保育園のお昼寝の時間も、先生がそばについているということはない」ことはハンガリーでもそうでしたね。日本では先生が添い寝をしたり、睡眠を頻繁にチェックするようなこともありませんでした。「グローバルな時代であるといっても、まだまだ根強い、その国ならではの子育て文化」ということを実感できますね。今回のドイツ・バイエルン州の施設視察でも様々な気づきを得られるでしょう。違いと共通部分とを確認していきたいと思います。

  3. ドイツからのブログが楽しみです。また、今回は副園長がお世話になります。世界の育児方法を見ると、科学的に考えて行っているものと、昔から伝わっている方法など、とても面白いですね。特に、昔から伝わっている方法は、文化が違うこともあって、ちょっと笑ってしまうこともあります。日本でも保育方法や運動会や発表会はこうするべきという風潮が多いようで、変えるのに随分と苦労しました。世界の育児や保育のいいところは取り入れて、間違ったところは変えていけるように柔軟な考えでいたいと思います。

  4.  ドイツ研修一日目、お疲れ様です。報告を読むことを楽しみにしておりました。
     添い寝をしない件について、この度のブログの途中まで、まるで黒船がきた時の日本人がこんな風に感じたのではないかな、と思える様な、〝日本もこういう風になっていくのだろうか〟とあまりにも大きな変革を迫られるような気持ちを味わうことができましたが、最後の〝添い寝をしないとか、泣いてもすぐに抱っこしないというのは、最近、問題視されてきているようです。〟という文章で、安心しました(笑)いいものはすぐに取り入れる部分のある日本が、添い寝はするものとして、ここまで添い寝しないという文化を取り入れなかったのは、その方が赤ちゃんの為によいのではないか、という思いがあるからだと思います。それこそ文化の違いというものなのでしょうが、「子どもは悪魔」とはユーモアだと思えばユーモアですが、なんだか違うような…。
     しかし、子ども達が自分で寝る、など単純にすごいなぁと思うようなことはあります。参考にできることを選び取っていくという感覚が大切と言えそうです。

  5. その国々において考え方が違うことがわかります。日本の育児が正しいのか正しくないのかはわかりませんし、海外の育児が正しいとも思えません。だからこそいつも振り返ることが必要なのだと思います。日本の保育業界は全てをよしとして、振り返ることがなく、個を育てる集団ではなく、集団というものが重視されていたと思います。ただ預かるだけでなく日本全体としてこれから先どこに向かうのかをはっきりさせた方がいいと思います。

  6. 国による文化の違いを知るなかで、共通点が見えたり、保育方法や子育て方法など、様々な違う点を見ることができ、世界の受け継がれてきている文化を知ることができると思います。そして、赤ちゃんが泣いたときの対処法や産後は、母親と子どもの部屋でしゃべる、また、添い寝は3ヵ月まで、゛「産む直前に来て、産まれたら6時間で退院」゛ということは、始めて知り、こういう情報を知ることがある意味、子育てであったり、保育についての保育観の幅を広げてくれるようになると、ともに、世界の保育を知り日本の保育が遅れている理由を確認することができると思います。゛互いが影響し合って、融合した新たな文化を形成していくこと゛と文章にありますが、こういった流行にあるもの、その時代にあったものを取り入れ、伝統として、受け継がれてきたものの本質を捉え、不易として考えていく必要性を感じました。

  7. 国によって考え方や育児の方法など、いろんなところに違いがありますね。
    イギリスでは〝子どもは悪魔〟と思って育児にあたるという考え方はおもしろいものです。
    ヨーロッパは昔から魔女とか魔法、悪魔などの文化があるように思います。キリスト教の影響でしょうか。
    我が家と同じアパートにイギリス人の父親と日本人の母親のハーフの姉妹が住んでいますが、〝社外のルールをしっかりと教えて、社会に出て恥ずかしくないようにしたい〟というようなことを言っていたのを思い出しました。
    そのようないろんな考えや子育てが、その国独自の文化や多様性などを育んでいるとも言えるのでしょうね。

  8. 世界の子育て、全世界に視点を向けるのならまだしも、ヨーロッパと区切った視点でもその子育て方法は多様に存在するのですね。ヨーロッパに区切って見ることで、共通点にある「子どもの自立を第1優先」は日本も、そして全世界的にも共通点にしなければならないように思えました。
    私の中で日本の育児が当たり前になってる中、このような海外諸国との比較はとても新鮮に感じると共に驚きが多く、子育てのスタンダードを日本だけに絞って考えては進歩していかないことに気付かされます。もっと広い視野を持って、様々な国の子育てに視点を向けていく必要性を感じました。
    「ヨーロッパ全体の考え方で、保育園のお昼寝の時間も、先生がそばについているということはない」とあり、正直驚きました。この一人で寝る習慣の確立のために、何歳から一人で寝る練習をするのか気になりました。

  9. 育児の部分で細かく見ていくと国によって随分と違いが見られるのですね。その国の元からあった文化というのは根強く残っていそうな印象を受けます。生後3ヶ月で添い寝をなくす理由の一つに、「夫婦の生活が侵害される」というのもありました。子どものみならず夫婦という関係も大事にしていることがわかります。夫婦あっての子どもという考えなのでしょうか。そういった時間をそういった時間に作るということに少し驚きます。ヨーロッパのお昼寝時間というのはすごいですね。やはり添い寝をせずに育つことで幼児クラスになってからも1人で眠れるようになるのでしょうか。他国の育児を読むことで日本の育児を振り返るいい機会になります。そして、日本のいいところをより見つけられるようになりたいものです。

  10. 様々な国の習慣を知ることで、本来の意味をまた考え直すことができそうです。各国の子育ての具体的な考え方を知ると、「そんなふうに考えているんだ!」と驚いてしまいます。イギリス流の「子どもは悪魔」というのも文字だけだとインパクトがありますね。そして、ドイツ流の子育てになっていくのですが、ドイツでも赤ちゃんの時から一人で眠る訓練という考え方があるのですね。今回、ドイツの施設を見学する機会をいただきました。見学した先のお昼寝のスペースを見てみますと、ベッドが一人ひとり独立して置かれていましたし、お話でもありましたが、昼寝をするスペースというのがどの園でもしっかり確保されていました。そのあたり、ドイツの子どもが一人で眠る訓練という考え方につながっているのでしょうね。また、就寝時間の早さにも驚きました。小学生でも19時くらいには眠るのですね。今回、ドイツの小学生の授業時間、授業後の過ごし方に少し触れることができましたが、時間のあり方を知ると、その就寝時間の早さも納得できるような気がします。ドイツで見たこと、感じたことをブログを読むことで、振り返り、自分の中でしっかり定着させていきたいと思います。

  11. 国が違えば文化も違えば子育ても違うというのは知ってはいましたが、ここまで日本と大きく違っていると本当に大丈夫なの??と思ってしまいます。特にフランスで産後でもお構いなしにお見舞いに長居するというのは衝撃で、日本ではとても考えられません。ただ理由を知ると「なるほど」と思いますが、やはり子どもを優先に考えていることが分かります。ただ日本では馴染めない文化だと私は思いました。ドイツの就寝時間は藤森先生のドイツの話で聞いてはいました。確かに、就寝時間は見習った方がいいかもしれません。時々、帰りが遅くなったときに、子どもを連れて歩いている姿を見ると「えっ!?」と思います。しかし藤森先生が言われるように添い寝をしない、泣いても抱っこしないというのは私は無理かもしれません。実際に私の息子も時々、夜泣きをしますが無視して寝るというのは、どうも出来ません。やはり抱っこしてあげて安心させてあげたいでさし、子どもも明らかに負の状況に陥っているのだから助けてあげる必要があると思います。

  12. 国が変わればその育児もこれほど変わるものなのですね。ただ世界の国に共通していえるのは、子どもを一人の人間として考えているというしっかりとしたイメージが伝わってきます。
    ただドイツにおいて「添い寝をしない、泣いてもすぐに抱っこしない」といったことが疑問視されているように、近年は情報社会になり、自分の国だけではなく、様々な国の情報も入るようになっています。バイエルン、イエナプラン、レッジョなど、その保育の良いところ、そしてその土地にあった保育をしっかりと考えていきたいですね。

  13. 睡眠の時間の大人の様子には驚きです。自立のためと、そんな早い時期から睡眠を一人にしなくてもと思ってしまいますが、そこならではのものでなくヨーロッパ全土としてその考えであるのが考え方、文化の違いなのでしょうね。写真を見ても、驚きです。保育園の部屋に職員がつかないというのは、何かあったときはどう対処、対応しているのでしょうか。
    早寝は私たちは見習うところですね。

  14. 日本の育児と世界の育児を比べると、確かに大きく違いますね。特に「寝る」ということ一つとってもこれほどの違いがあるんですね。以前、オランダに保育研修で行った時も、確かに子どもたちの昼寝のスペースは隔離されていましたし、そのベットの様子はまるで蜂の巣のようにそれぞれが独立したうえに、しっかりと落下防止のために格子がはめられたものでした。日本では添い寝や床に布団を並べることが多いのでやはり、その部屋があって、ベットに寝かされている様子は違和感がありました。そして、ブログにもあるように泣いていても10分は泣かせておきます。ということを聞いていたので、ますますカルチャーショックでした。文化や習慣、慣習も違うので、その考え方は様々ですね。しかし、どの国においても、子どもの発達は変わらないですし、それを見つけていくことが大切という藤森先生の考えはよくわかります。以前、ドイツの紹介でも、海外の保育を取り入れてとありましたが、ありのまま取り入れるのではなく、その保育の何がいいのか、その意図を見たうえで考えていくことが大切だと思います。そして、その部分に関しては、各国共通しているようにも思います。

  15. 今回はヨーロッパでしたが世界には様々な育児方法があるのですね。考えてみればホモサピエンスという祖先は同じですが、その土地の風土や宗教的、どういった子どもになっていってほしいかで、その土地の育児方法は異なっているのですね。しかし「イギリス流では、ほんの幼児の頃から、「子供は悪魔」と思って厳しくしつけるようです」とありました面白い考え方ですね。可愛く思いながらも将来の道徳観を育てようと心を鬼にしているのでしょうね。世界を見ると数え切れないほどの教育方法があるとは思いますが、おそらく共通している事といえば「子どもを大切にしている」という事でしょうか。

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