ドイツ報告2013-7

 私の園では、職員全体の3分の一は男性職員ですが、ドイツでも男性職員が増えてきました。まず、毎回8園を見学するのですが、そのうち1園には、調理に男性を見ることができます。そして、今回は、男性保育者を3園で見ることができました。その立場はよくわかりませんが、子どもの相手をしていました。

 というのは、ドイツでは、園で子どもの相手をする人が三つの役割に分かれています。それは、1級の保育者、2級の保育者、実習生です。基本的には、3?6歳児あ、では1グループ25人に対して1級の保育者1名、2級の保育者1名の2名配置です。また、0?3歳児では、1グループ12人に対して1級の保育者1名、2級の保育者1名の2名配置です。そして、たまに各グループに1名の実習生が入ることがあります。しかも、これらは公立園ですので、これ以上に加配はありません。これを見ると、配置基準は必ずしも良くありません。特に乳児グループはきついですね。乳児は、生後2週間から預かるのですが、実際は、1グループに0歳児は1名ぐらいだそうです。

 しかも、この配置で、ある園では産休が2名いると言っていましたし、病気の介護のために子ども一人あたり1年間に20日間の有給があるそうです。この介護休暇は、18歳まで毎年取れるそうです。子どもが3人いると、1年間に60日も18年間取ることができるのです。また、育児休暇も3年間取れますし、週何時間勤務かということも、保育者が家庭の状況を見て自分で決めることができるそうです。もちろん、その分給料は減りますが、復帰後の勤務には全くハンデがないそうです。

 では、資格はどのように取得するかというと、保育園、幼稚園と資格は分かれていませんし、訪ねた園では、それまで小学校に勤務していた人が今年から園長になるというので、その資格はどうなのでしょうか?まず、2級の保育者は、高校卒業後2年間の養成校に通います。そして、2年間の間、週1日は実習、残りの4日は授業です。1級の保育者は、高校2年卒業後、5年間養成校に通います。そして、3年生と5年生の時は実習です。2年間も実習があるので、保育者としての適性や、仕事内容をしっかりと学ぶことができます。また、3年生の時の実習は無給ですが、5年生の時には、ほぼ60%給料をもらえるそうで、プロとしての意識が身に着くそうです。日本では、最近、就職してその年度中に退職してしまう人がいますが、日本の3週間の実習に比べて合計2年間の実習は大切かもしれませんね。ただ、日本では、実習中に辛い思いをして保育者になるのをあきらめたという話もよく聞くので、実習先が心配です。

 そんなことで、実習生が各園に加配のようにいるのです。それにしても、職員の介護休暇などその権利が守られていますが、実習生がいくらいても、職員の配置が足りなくなることはないのでしょうか?そんな時には、隣の園からヘルプに来てもらうそうです。同じ理念である「バイエルン」のもとで保育されているので、それも可能なのかと思います。また、職員が少ないときには、使える部屋で調整しているようです。

保育者がそれほど多くなくても可能であったり、保育室がとても静かなのは、子どもが自発的に行動していることと、異年齢保育をしているからこそ可能なのかもしれません。