記者会見

 明日、興味しんしんの記者会見が行われる予定です。それは、海老蔵の記者会見ではなく、NASA(アメリカ航空宇宙局)が行うものです。時間は、NASAのプレスリリースによると、12月2日午後2時(日本時間12月3日午前4時)に行う予定だそうです。そして、会見を行うのはMary Voytek氏(宇宙生物学専攻、NASA本部所属のディレクター)とFelisa Wolfe氏(NASA宇宙生物学研究所およびアメリカ地質研究所所属の研究員)、Pamela Conrad氏(NASAゴダード宇宙飛行センター所属の宇宙生物学研究者)、Steven Benner氏(応用分子進化基金所属)、James Elser氏(アリゾナ州立大学教授)の5人を予定しているようです。
 では、どんなことを話すかというと、「地球外生物の証拠の探索に影響を与えるであろう「宇宙生物学」上の発見に関する」ものだそうです。その内容は、宇宙における生命の起点やその発展、進化、将来の姿などを研究し、地球外生物の証拠などを探求する「宇宙生物学」に関するもので、会見の様子はNASA公式サイトやNASAテレビでライブ中継もされるそうです。
 少し前に取り上げた「辺境生物探訪記」という新書を読むと、きっと宇宙には生物がいるであろうという確信を持ちますが、今回の発表が、現時点では「宇宙生物学の起源と進化、そして分布」と、「宇宙での生活に関する研究」に関するものと言われてはいますが、まさか、宇宙人がいたというようなことではないでしょうね。
 人類にとって最も興味を持ち、知りたいものに生命の誕生があります。宇宙生物学とは、「生命はどこから来たのか」「地球外生物はどんなものである可能性があるか」「もし人類が地球を離れたら、その未来はどうなるのか」といった人類共通の疑問に対する答えを見つけようとする学問です。この学問は、さまざまな専門分野の協力が必要です。生物学、天文学、化学、地学、海洋学、気象学などの、地球や宇宙に関する学問を包括的に統合する必要があります。その課題に対して、米航空宇宙局(NASA)の研究者たちが取り組んできたのです。その中の一人であるマイク・マイヤー氏は、「NASAは今、大がかりな惑星探査計画に着手している。われわれは、宇宙に何があるかを確認するために、賢いアプローチをとるべきだ」と語っています。そして、これらの問題に取り組むために、「宇宙生物学研究所」を設立しています。この研究所は、ある建物の中にある研究所ではなく、アメリカにある11の研究機関をインターネットで結んだ「仮想」研究施設だそうです。それが、各専門分野を包括するという考え方なのです。
 「辺境生物探訪記」の中で、地球の生命の起源について触れています。生命が誕生したのは海底火山だったとか、地底だったとか言っていますが、それはそれで合理的な説明ができるのですが、その一方で、最初の生命は、ある日、宇宙からやってきたのではないかという説もあるそうです。この説が、「パンスペルミア仮説」と言います。この説を発展させた「ネオパンスペルミア説」は、地球外の高度な知的生命体が地球にやってきて意図的に地球に生命の種を植え付けたというようなSFの世界の様な話まで飛躍しています。しかし、1996年、火星の隕石にバクテリアの化石が含まれていたというニュースはびっくりしました。それは、元々火星にいた生物が大気の枯渇によって絶滅し、その前に隕石に乗って地球にたどり着いたものが、ここで生きながらえたのかもしれないという仮説が成り立つのです。また、木星の衛星である氷で覆われたエウロパなど、ちょうど生命が誕生したばかりの初期の地球に似ていると考えられるからです。
 明日の会見は、どんなものなのでしょうね。