ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2016/02/25

「なおす」

先日、食器棚からものを取ろうとした際に、
茶碗を割ってしまいました。

綺麗に砕けてしまった茶碗ですが、、、
一つ一つを組み合わせてみるとなんだか元に戻りそう。。。
な気がします。

どうにか出来ることはないかと調べてみると、
ボンドやアロンアルファでくっつけたり、
パテでくっつけたりと色々とありましたが、、
どれも口につける食器には適さないようで

困ったものだと見ていたら、ありました。

「金継ぎ(きんつぎ)」

ずっと昔から、掛けた茶碗や茶器、陶器は
この金継ぎという技法で修復されていたんですね。

かなりの手間暇がかかるようですが、
思い入れのある茶碗を直し、また大切に使えるということは
とても有難いことです。

今までずっと「食」を支えてくれた茶碗へ
もう一度命を吹き込むごとが出来ることを知って
とても嬉しく思いました。

今の時代、茶碗も100円で買える時代です。
直す手間暇の方が高くついてしまいます。

しかし、自分自身の暮らしの中に
「直して使う」という習慣や文化が根付いていく事は
普段の生活での買い物や物に対する扱いが変わり、
長い目で見れば安くつくかもしれません。

今回直すのは、「器」の様でいて実は、
手間暇かけずに新しいものを買って済まそうとする
自分自身の「心」なのかもしれません。

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ミマモリスト
眞田 海