ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2016/11/09

「丸ごと」

食事について考えていると
「バランス」の良い食事が大切といいますが、
バランスとは一体なんなのだろう?!と感じることがあります。

それは、穀物や野菜や魚、穀物や発酵食品など、
何十品目という様々な栄養素をバランスよく取り入れることなのだろうかという事です。

しかし、こんなにも食材に溢れた現代の方がむしろ
食による健康被害は甚大です。

そもそも、そんなに様々な食品がそろう地域は
そもそも存在したのだろうかということも疑問になります。

調べていくうちに、

「土産土法」という言葉に出会いました。

「地産地消」という言葉はなじみがありますが、
これは、その土地でとれたものをその土地で消費するという意味です。
さらにその土地のその季節にとれるものを、
その土地に伝わる調理法で料理して食べることを「土産土法」と言うそうです。

その土地のその季節にとれるものをその土地に伝わる調理法で
料理するのがいちばん自然にかなっている・・・いわゆるこれが
「バランス」の良い食事なのだという事だそうです。

そもそも、野菜や穀物などの無い地域の人達はバランスの良い食事ではないのか。
イヌイットの人々や砂漠にすむ人達も「健康」に過ごすことが出来ています。

それは、「土産土法」で生きているからだそうです。

その教えの中にもう一つの「バランス」があることを学びました。

それは何事も「丸ごと」食べるという事です。

イヌイットの人たちは肉しかありません。
ではどうするのか。

アザラシならアザラシを丸ごと全部を食べるそうです。
例えば、「ヒレ」や「ロース」だけを食べていたら
すぐに病気になるそうです。
腎臓やレバーなどには同じ肉でもビタミンCがレモン並みに含まれており、
一つの生き物を丸ごと体に取り込むから「バランス」がいいのだというのです。

これは何も、イヌイットの人達だけではなく、
私たちにも言えることの様です。

例えば日本も昔はお米は丸ごと食べていました。
玄米ですね。

有名な讃岐うどんも、昔は小麦を丸ごとすりつぶし
うどんにしていたそうです。

そうやってその土地で育まれたものを
その土地に伝わる調理法で、丸ごと頂くという事が
人間を育んできたと言います。

今の現代人が生活習慣病になる理由にも
関係してくることなのではないかと感じます。

「土産土法」
それは食べ物に限らず、働き方も同じなのかもしれません。

自分の中で丸ごとではなく部分ばかりを頂いているものに目を向け、
そもそも丸ごと頂く意識に切り替えていきたいと思います。

ine

ミマモリスト
眞田 海