ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2017/08/17

「心の育ち」

お盆の最中、長野の妻の実家にいた際に、
カブトムシはいらないか?!と
義理のお兄さんから聞かれると、

子どもたちはすかさず
「メスが3匹欲しい!!」

と、お願いしていました。

富山のお客様から頂いた幼虫3匹。

すくすくと育ち、オス3匹に育ちました。

このままではオスだけなので、
近くの大きな公園に逃がしに行くしかないかと考えていたところでしたが、
こんな有難いお誘いのお陰で、
今度は立科産のメスカブトムシを3匹GETしました。

富山から、立科から、北陸新幹線に乗ってやってきたカブトムシたち。

早速家に帰ってそれぞれの巣箱で初顔合わせを。。。

我が家には子どもたちが名前を付けた

「かぶくん」「もぞくん」「でぶくん」

の3匹がいるのですが、

そのお嫁さんの名前を決めるのも、一苦労です。

母親が提案した「ステファニー」とか「フランソワ」とか
御姫様っぽいのは?!という提案は即刻「変」と却下され、

子どもたちで話し合って決まった名前を聴くと、

「かぶ婦人」「もぞ婦人」「でぶ婦人」

になったといいます。

やっぱり、幼虫から育ててきたカブトムシたちに対する
愛着が大きいようです。

5月にカブトムシを頂いてから3か月。

お盆で家を空けるとき以外は、
毎日子どもたちがエサやりや掃除の世話をし続けてきたこともあり、

子どもたちにとって、

「声なき声を聴こう」とする習慣が身についているようです。

「そろそろおなか減ってると思うよ」

「もっと木があったらいいと思うよ」

「さみしそう」「かわいそう」

先生から頂いたカブトムシのお陰で、
子どもたちからたくさんの寄り添いの声を日々聴けるようになりました。

眠気眼でも、しっかり虫の世話や植物の世話をしている子どもたちの姿を見ることができると、
子ども自身の何が育ってきているかを実感でき、
本当に有難い環境と機会を頂いていると感じています。

カブトムシを頂いた先生からは

「声なき声を聴こうとする、聴ける人が命に寄り添えると思うんです。
それが保育につながると思うんです」

と教えて頂きました。

人の心に寄り添うのではなく、自分の判断したいように「聴き」
自分の価値観で「評価」し、「裁」いたり「馬鹿にしたり」することのないように。
相手がそう感じることのないように。

たとえ自分自身の能力が優れていなくても、優れていても、
大切なのは能力ではなくその「心」だと信じ、
その姿を子どもたちに残していきたいと思います。

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ミマモリスト
眞田 海