ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2017/02/27

「聴福人」

今日、聴福人を一年間行った先生方へお話を

お聞きする機会を頂きました。

 

一年間、聴福人を行ってどんな変化がありましたかとお聞きすると、

こんな声を頂きました。

 

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・聴く事に集中でき、聴福人会議で園内のみんなの人となりを知ることが出来、

それが普段の保育に活きていき、沢山の人と助け合い関わることが出来た。

間を取り持つ機会も増えた。

 

・たくさん話を聴けて楽しかったというのが一番。最初はどうしたらあの人、参加してくれるだろう、どうしたらもっと楽しんでくれるだろうかと相手を変えようと悩んだけれど、悩んだ挙句、人を変えようとするんじゃなくて、もっと楽しんでいる自分のままで行こう、素のままの自分で接していこうと決めて接していたら、最後の方では協力者になってくれていて、、、参加者の皆が変わっていってくれたのが何よりもうれしかった。

 

・聴福人会議が何よりも楽しかった。笑いが絶えなくて、相談できて、

みんなで参加者の事を考えながらテーマやアクティビティを考えるのが楽しかった。

否定する人が誰もいなかった。

 

・聴福人を一年やってみて、相手って自分の鏡だなって思った。自分の聴く気持ちがフラットな時だと相手もフラットになってくれる。傾聴するってすごく難しい、どういう気持ちで聴いているのかが相手に伝わっちゃう。一円対話の後に、「本気で需要してくれているなっていうのが伝わってきてうれしかったよ」と参加者に声を掛けられた。ちゃんと相手にばれる。きっと、これって一円対話だけの事ではないんだと思った。子どもに対しても、保護者に対しても、仲間に対してもどういう風に聞いているのかが大事なんだと学んだ一年だった。

 

・同じ聴福人の仲間が、グループの参加者を変えようとするのではなく、

自分自身が変わろうとしていく姿を見てすごく勉強になった。

 

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先生方の声からこの一年がどれほど明るく、

そして豊かだったのかが想像できます。

 

そして、聴福人の方々はこうも仰っていました。

 

「聴福人は一年やって終わりというものでもなく、

やっと聴く事の大切さを知り始めるくらい。ここで終わりではなく、

ずっと続いていくものなんだって思いました。」

 

「人をまとめるには、自分の意見を押し付けるよりも、皆の意見を引き出せるのかというところが大事だと思う。チーム保育を大切にしたいのがうちの園。誰かがトップでその人の言う事を聴いていればいいというのではないんだから、そういう意味で言うところの聴福人は大きな一歩。」

 

ここで終わりではなく、これからが始まり。

 

一緒になってこれからも歩んでいけることが本当にうれしく、

またありがたく感じています。

 

先生方の歩みに寄り添えるよう、

自分自身も一緒に変化、成長していきたいと思います。

 

ミマモリスト

眞田 海