ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2015/05/27

「クラス案」

今日、長崎のお客様のところへお邪魔させて頂きました。

現場の先生方は
「個々の発達を見ることが出来るようになると、クラス案をどう立てたらよいか
 分からなくなります」

とお話しいただきました。

4歳児クラスでも、個々の発達を見ていくと、
「4歳児」としてまとめたクラス案はほとんどの子どもの
発達にあっていないことがあると気づいたとのことでした。

「昔は、子ども達の発達もこんなに開きはなかったのに」

と仰る先生方のまなざしと心には、
本当に日々目の前の子ども達に向き合い、
そして、書かなければならない「クラス案」と向き合い、
苦しんでいらっしゃいました。

そんな喧々諤々の話を聞いていた園長先生から
「発達やクラス案は、必ずそこまでやらなければならない
というものでなく、目安であって、環境や案が用意されていれば良いのではないか。」

とお話しいただきました。

園長先生のお話をお聞きして感じるのは、
子ども達には全部の発達を遂げさせてあげなければ、、、
年齢に応じた発達を遂げさせなければ、、、という気持ちが逸り、
子ども自らが育つことを信じられなくなったり、大人自らが
手を出してしまったり教えてしまったりしがちなところですが、

子どもが自ら育つのだからこそ、育つ環境を用意していく事を
大事にしていくことが大切なのだと改めて感じます。

また、現場の先生方が困っているからこそ、
年齢ごとのクラスという枠にとらわれない保育の在り方として、
見守る保育の実践園や存在をご紹介していきたいと思います。

ミマモリスト
眞田 海