ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2015/04/23

「子どもを軸に」

認定こども園の教育・保育要領を読み進めて行くと、
第一章総則の策定の要点として、
「環境を通して行う教育及び保育が基本」
と書かれています。
そのポイントに

・安心感と信頼感を持って活動に取り組む
・園児の主体的な活動を促し、乳幼児期にふさわしい生活を展開
・遊びを通しての指導を中心として、第2章第1に示すねらいが総合的に
 達成されるようにすること(「遊び」は園児にとって重要な「学習」)
・園児一人一人の特性や発達の過程に応じること

と書かれていました。
そして、保育者としての注意点として

※その際、保育教諭等は、園児の主体的な活動が確保できるよう
園児一人ひとりの行動の理解と予想に基づき、計画的に環境を構成しなくてはならない。

と書かれています。(内閣府 幼保連携型認定こども園教育・保育要領説明資料より抜粋)

先日、今年の4月から見守る保育を実践し始めた園さまに伺わせて頂きました。
何故この保育を始めることになったのか、、というきっかけも4月から認定こども園になった為に、
この認定こども園教育・保育要領に併せて保育の形態を

「先生主導・一斉画一型」「先生が選択・展開する」という形を脱却し、

「子ども主導・環境設定型」「子どもが選択・展開する」という形に切り替える目的で始められました。

そして、実際に4月を迎えてみると
「ゾーンやコーナーなど子どもが主体的に活動できる環境を作ってはいるものの、、
気が付くと、先生がゾーンを閉めてしまったり、片づけてしまったりするんです。
また、気が付くと大人がゾーンやコーナーでの遊び方を指示したり、動かしてしまう事も
少なくありません。私たち大人の意識を変えていくにはどうしたらいいのか。。。」

と仰られます。

では、子ども達は?!とお聞きしてみると、、

「大人と違って、とても柔軟ですね。(笑)やりたいことが出来る環境を用意してくれているのが
嬉しいみたいで前よりもすでに生き生きとしている姿があるんです!」

ととても喜んでいらっしゃいました。

認定こども園など制度が変わりゆくこの数年は
その制度に合わせて色々と保育の振り返りや改善、変化が必要となるとは思いますが、
子ども達の為になっているという実感や光景が何よりもの原動力になっていることを
先生の笑顔から気づかせて頂きました。

私自身も、子どもに軸足を置き、自分自身を変化させていきたいと思います。

ミマモリスト
眞田 海