ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2017/10/25

「ハッピーポートフォリオ」

RMを行っているいろんな園様から
毎月の一円対話を行った後の「聴福人としての振り返り」を
行った「聴福人MTG議事録」を頂きます。

HPF

毎月毎月のこの「議事録」はただの議事録ではなく
聴福人の皆さんの気づきや学び、そして次への挑戦の繰り返しの証。

その証を読むたびにその素直さや周りへの献身の姿から
「チーム」とは何かということを私自身も学ばせて頂いています。

たとえ話で聴くことがある話ですが、
こんな話があります。

【天国と地獄の長い箸】
天国にも地獄にも、どちらにも十分な食べ物が用意されていました。
とてもとても大きな鍋をみんなでぐるりと囲んで食事を頂くのですが、
天国の人たちにも、地獄の人たちにも用意されているのは、それはそれは長い箸でした。
自分の身長以上もあるような長い箸。
必ずその箸を使って食べなければならないというのが、天国・地獄、共通の決まり事でした。

地獄の人たちは、とんでもなく長いその箸で、自分の口に食べ物を運ぼうとしましたが、
何度やっても食べ物はこぼれるばかり。食べることはできませんでした。

どんなにご馳走が目の前に用意されていても食べることは叶わず、
常に飢えに苦しみ、そのせいで争いも絶えない状態でした。

天国の人たちはというと、たくさんおいしいものを食べ、
誰もが幸せに満たされた顔をしていました。
なぜなら、みんな、その長い箸を人のために使っていたのです。
鍋を挟んで向かい側にいる人に「はい、どうぞ」と食べ物を届けていたのです。

「まずは、あなたからどうぞ」そう自然に思える人たちの集まる天国は、飢えも争いもない、みなが笑い合える幸せの世界でした。

この話のように、「チーム」とは
お互いを思いやれる風土や文化があってこそなのだと感じます。

自分がどうしたら幸せになるかを思い悩み苦悩する日々より
皆がどうしたら幸せになるかを思い悩み苦悩する日々は
苦悩の中にも、笑いや豊かさがあり、そして安心があるように感じます。

どんなに場や環境が整っているように見えても、
どんなに人材がそろっていようとも、どんなに経験があろうとも、
「個人主義」では地獄からは抜け出せないのかもしれません。

自分を誰かのために役立てるということ。
そういう思いやりが持ちやすい文化や職場づくりこそが
「チーム」を作り、天国のようになる近道なのかもしれません。

私自身、苦悩の中にいますが、どうせ苦悩するのであれば、
自分のためではなく世の中のため、仲間のために苦悩してきたいと思います。

ミマモリスト
眞田 海