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毎日更新。カグヤの日々の取り組みをご紹介。

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リバースエンジニアリング

私は大のF1(車のレース)好きです。

子どものころから週末は父親とF1放送を見て育ち、

アイルトンセナやジャンアレジ、シューマッハなど

往年のドライバーのドライビングに酔いしれてきました。

 

大学に入学した際の論文もF1で書くほど、F1が好きでした。

 

そんなF1チームが今、非常に素敵な働きを見せています。

 

https://japan.cnet.com/article/35151615/

 

人工呼吸器が不足する今、人工呼吸器を重篤な患者に回せるようにと、

睡眠中の呼吸維持などのサポートをする呼吸支援装置(CPAP)をわずか100時間で

大量生産可能な状況まで作り上げたと言います。

 

特許が切れたCPAPをリバースエンジニアリング(分解し分析)し、

今必要な機能と仕様の中で、自分たちが大量生産が出来る方法を見つけ出す。

 

医療は専門分野外ですが、モノづくりでは世界一の分野の彼らが、

自らの長所をふんだんに使い、100時間後には一日1000台の大量生産が

出来る状況まで作り出してしまいました。

 

彼らは今、余裕があるからそうしているわけではありません。

実際には自分たちの世界選手権の準備や、

チームのコロナ感染者の対応などでまさに窮地に至っている中で、

「本業のレースに対する追求」ではなく、

「本業で培った技術で一番役に立つこと」を選択しました。

 

それは、その企業の「理念」を最終したということなのだと思います。

 

その企業がレースのためにあるのであれば、レースですが、

何のためにレースをするのか、何のために車を作るのか、

何のために会社があるのかと突き詰めていった時、

その理念が一番活かされる場所。世の中の役に立つ場所はどこか。

 

「今」自分たちがすべきことは何か。

 

その視座をこのチームからは教えてもらっているように思います。

 

今与えられている仕事をすることが使命ではないのかもしれない。

 

「いったい何のために」と立ち返る力も大切と感じますが、

それと同時に今回大切だと感じたのは、

「リバースエンジニアリング」の視点です。

 

「いったい何のために」という理念だけでは、物事は変えられません。

彼らはモノづくりのプロだから、その視点で「リバースエンジニアリング」して

世の中の役に立てるものを探しました。

 

さて、私たちは何のプロなのでしょうか。

その視点から「リバースエンジニアリング」していくものは何なのでしょうか。

 

出来ることから、世の中に役に立てる視野を

磨いてきたいと思います。

 

 

ミマモリスト 眞田 海