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社内木鶏~2019年10月~

 

毎月の初心会議で実施している「社内木鶏」。

今月は到知の10月号の記事の中から、この方の記事を選びました。

 

(「社内木鶏」については下記をご覧ください)

 

https://www.chichi.co.jp/study/contentsstudy/shanaimokkei/

 

今回、浜野さんと山本さんの対談記事を読んで人生の学びとなったこと、それは10月号の致知のテーマでもありますが「情熱に勝る能力なし」ということでした。お二人とも、家事という体験を通して、自分の人生を何のために使うのか。自分は何のために働くのかということがとても明確になり、迷いがなくなったとおっしゃいます。残りの人生を何に情熱を傾けるのかを決めた強さを書面からも感じます。従業員のために、お客様のために、地域のためにと自分の使い方をひとが喜ぶ使い方に変えている姿には、感銘を受けます。自分の初心ともいえるものを何に設定するのか。どんな人生のドラマから何に気づき、何に決めるのかによって、あらわれる壁も出来事もきっと変わってくるのだと感じましたし、自分自身が今年の3月に会社に復帰させていただく際に決めた自分自身の初心もまた、そのお陰で沢山自分を守ってくれ、磨いてくれているように感じます。強い体験から強い動機が生まれ、強い初心となり、明確な目標を作ってくれる。しかし、決めてからも自分の心に耳を従わせる訓練こそが人生の大きな修行であり、喜びであり、その人らしい豊かな人生なのだと私は受け取りました。また、山本さんと浜野さんから学んだもう一つに、「変化」ということがあります。お二人とも、事業の大枠そのものが変わらずとも、一緒に仕事をする顧客先や仕事内容が変わりました。既存の仕事を「成長」させることを諦め、自らを「変化」させる姿には、世の中や環境に順応していくための大きな知恵を感じました。目の前だけを見れば、今の仕事を効率化したり、簡素化したり、もっと自分自身や会社自身が成長して強くなることを考えるものですが、お二人とも「それで大きくなったところで、この下請けの仕組みの中では生きていけない、搾取される構図は変わらない」と「成長」よりも「変化」を選ぶ姿からは、自然界の生き物が、幼虫からさなぎ、成虫へと「変化」をし続けること。決して幼虫がそのまま成長し続けるわけではないことなどのように、企業としての有機体がこの自然界の中で生きていく為に必要な智慧なのだと感じました。振り返ればこの一年、カグヤの社内も仕事も、丁度その「変化」のタイミングに来ているのだと感じます。カグヤ自体が今まさに一つの殻を破り、働き方も暮らし方も「変化」させていくのは、子どもたちのどんな社会を残していくのかが、自分たちの働き方にかかっているからです。
確かに、「変化」には不安もありますが、変化せずにいることにも同じように「不安」があります。
どちらにしても「不安」はあるもの。そしてまた、環境に応じて「変化」することの楽しさや、環境に応じて「変化」しない安心感を私たちがこれからどんどんと味わい、文化としていけば、環境に応じて変化したりしなかったりする豊かな働き方を子どもたちに残していけるのだと感じます。以前、中心大学の常岡一郎さんの著書の中に「軸足を機会に」という言葉がありました。今回のお二人も、起きた出来事の中で、頂いた機会に軸足を置き、自分自身を、そして会社をも変化させていらっしゃる姿には、ここでもう一度自分自身の軸足を確認しなければと心を新たにする機会となりました。お二人のように自分の初心を大切にし、機会に軸足を置き、磨き続けていきたいと思います。

 

ミマモリスト 眞田 海