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聴福人・一円対話

協力して働く風土づくり

一円対話を通じて仲間との対話や認め合い、学び合う文化を大切にしています。また、起きた出来事を『良い』『悪い』という価値観で観ず、『福』に転じていける聴福人(ききふくじん)を目指して最幸の働く環境づくりを大切にしています。

学び

初心からの振り返り

昨日に引き続き、卒業生の一円対話についてです。

 

◆家族に感謝
http://www.caguya.co.jp/manabi/20187.html

 

「家族に感謝していること」の後には、最後のテーマ「自分の初心をふりかえってみて、このクラスから学んだと今思うこと」についてです。

 

入学してから学期末や海外研修の際など節目節目で一円対話を行い、その度に「初心からの振り返り」を行ってきた学生さんたちでしたが、その集大成ともいえる声をご紹介させて頂きます。

 

・人の大切さ。このメンバーだったから、ポジティブに声掛けできた。共に達成する、みんなで一丸となって達成する喜びを学んだ。もともとひとりが好きだったし、ひとりでやってきたつもりだったが、高校生活をおくる上で、ひとりではたぶん今のこの気持ちにはなってなかったと思う。今いるメンバーもそうだし、転校した○○や△△にも感謝してます。

 

・それぞれの得意な教科を知ってたり、好きな番組や誰がジャニーズ好きかなど、みんなが何が好きなのか分かるのがすごい。話したり聴いたりすることが一番学べた。

 

・「お互いに高め合って学べる仲の良いクラスにしたい。」が初心だった。みんな優しいしおもしろいし個性豊かでいろんな発見ができた。この個性豊かなメンバーのおかげで楽しい学校生活がおくれた。今のメンバーにであえて3年間一緒にすごせてよかった。大学でまたひとりで知らない土地に行くのは不安だが、みんなとこんな風に過ごせたことで、こんな個性豊かなメンバーの中でも生きてこれたんだから、きっと大丈夫だろうと思う。個性豊かなメンバーと一緒に過ごせて成長できた。ありがとう。

 

・「お互いの夢を応援し合いながら頑張りたい。」が初心。3年になって進路関係の話をすることも多くなって「がんばろうね」と声掛けもしてきたので、初心、目標みたいなものは達成できたと思う。思いやりの気持ちや信頼関係の大切さを学んだ。ちょっと元気ないなとか、表情見るだけでそっとしておこうとか、表情を見て接することができる思いやりの心とかみんな持ってるから、それを見て、自分ももうちょっと人のことを考えようと思えるようになってきたので、これからもここで学んだことを活かして頑張っていきたい。

 

・「卒業してからもこのクラスを特別な存在と思えるようにしたい。」が初心。今こういう場があってこういう雰囲気のクラスができているし、卒業後の話もみんなよくしているので実現できたと思う。自分らしさを出せるというか、自分の思っていることを皆分かってくれて、それを共有できるのがすごく楽しい。すごく個性が強いが、皆それをなくすことなくそれぞれが自分らしく過ごせているのがすごくよい。人を尊重するという部分がすごく勉強になった。

 

・「苦手なところを補い合っていくクラスになりたい。」が初心。勉強面でもだんだんそれができてきて、苦手なことを遠慮せずに最後はきけるようになった。自分は遠慮しがちだったが、遠慮せずに数学が得意な友達に聴くことができるようになったので、
それがすごく自分の中で変わったなと思ってる。逆に自分が人から頼られてるなと思える時もあって、そこがすごくうれしくて初心は達成できた。

 

・このクラスに入る前に、けんかをしないことが一番だと思ってた。仲いいところがいいのかなと思ってた。このクラスの人は自分が強い人が多いからひかない人が多くて、それでケンカになることがよくあって、ほんとに、イベントごとにケンカがあったくらい多かったけど、それを経験してきたから、ここでは私がひかないといけないところなんだなっていうのもすぐに分かるようになったりすごく成長できた。

 

・使えるものはなんでも使えということ。小中学校とは違ってもともと先生じゃなかった先生もいたり、おもしろいことを趣味にしている先生もいる。私は2学期から不登校だったけど、その時にカウンセラーの先生まで用意してもらって。それで今なんとか学校に来れているので、これからどんなことがあっても自分が使えるものはなんでも使いたいし、自分が相手に出せるものも何でも出していきたい。

 

・「すごく仲の良いクラスにしたい。」が初心で、この初心を振り返るのももう何回目かわからないけど、その度にこのクラスは十分だからいいのではないかと。もともと僕はひとりっ子だからか一人の時間がすごい好きだった。でもこのクラスで文化祭とかクラスマッチとか体育祭とか通して、(男子とはクラスマッチのために休日バレーをしにいったり、)色々な行事を通していくうちに、友達とか沢山の人とひとつのことをやったり、ワイワイしたりするのが何よりも楽しいと思うようになった。自分の周りに人がいることって、いいことだなって考えるようになった。

 

・「3年間一緒だから仲良くしたい。」が初心。仲良くなるためには多少自分を出さないといけないと思った。

 

・「みんなでワチャワチャ言い合えるようなクラスにしたい。」が初心。私は○○君を変えたと思ってる。「誰ともかかわりません」という感じだった彼を○○ちゃん○○ちゃんと言い続けた私のおかげで、今皆で笑えてるんだと思ってます。人のことを好きになる事っていいことだなって思いました。今までは、苦手な人はもう無理だと自分から話しかけなかったけど、このクラスも苦手な人とか正直色々あって・・・(笑)それも含めて、クラス全員のことを好きって言えるので、人のことを好きになることを学べた。

 

・「クラスの仲の良さを授業や学校行事で発揮したい。」が初心。イベントごとでほんとにケンカしてたが、ケンカするほど仲が良いというので、そう思う。本当の絆を学んだ。私は人見知りで、入学したての時には机に伏せて人生が終わったような顔をしていた。そんな時○○さんが手を差し伸べてくれた。海外研修もただ大勢の人と一緒に行っただけじゃあんなに楽しめなかったし、このメンバーだからよかったなと思える。私は異常なくらいクラスの人が大好きだから、卒業してない1年前とかに卒業式のことを考えて泣いたりしてた。卒業してもずっとみんなと連絡をとりあったり、たまには会ったりできるような関係でいたいし、私のことは絶対に忘れないでください。そのくらいみんなことが大好きです。

 

etc・・・

 

色々なことがある中でその度に絆が強くなって、本当にいいクラス、素敵な仲間であることが伝わってくる皆さんのお話でした。

 

またそれは、先生や誰かだけでつくったクラスではなく、それぞれに自分を出して、話をして聴いて、時にはケンカもしながらみんなで想い合ってつくっていったことが感じられ、そこには平和や尊重、助け合いなど・・・自分自身が目指す社会が見えたようにも感じました。

 

誰一人として不要な存在などありませんから、改めて自分自身も大事にしたい初心に照らしながら、社会の一員として少しでもお役に立てたらと思います。

 

そして、入社当時に比べて心身ともに本当に大きく立派に育った学生さんたちから、大きな感動と学び、自信や希望を頂き・・・改めてこの貴重なご縁にも感謝しています。本当にありがとうございました。

 

 

かぐやかコーディネーター

宮前 奈々子