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行事

日本古来の行事から学ぶ

年中行事や室礼、祭りを通して、日本古来の信仰心を取り戻したり、季節の巡りに寄り添った暮らしを味わい自然に感謝しながら、本来の行事のあり方を見直しています。

暮らし

春の彼岸 ~2021年~

昨日は春分の日でもありましたが

 

◆春分の日 ~2021年~
http://www.caguya.co.jp/kurashi/34810.html

 

その春分の日を中日(ちゅうにち)として、前後3日間の3月17日~23日がお彼岸となりますので、今はちょうどお彼岸の期間。

 

「暑さ寒さも彼岸まで」などと言ったもので、今日は雨が降っているものの、もう寒さを感じることもなくむしろどこか暖かな気がします。

 

そんなお彼岸ということもあって、昨日は我が家の祖霊舎にも、畑から持ってきた花々のお供えを。

 

 

また、お彼岸といえばおはぎや牡丹餅ですが、秋には自宅でつくってみたものの、

 

◆秋の彼岸 ~2020年~
http://www.caguya.co.jp/kurashi/31225.html

 

昨日は室礼のお稽古もありつくる時間がなかったのでお店に買いに行き、なぜかお彼岸なのに牡丹餅が売っていないということで・・・代わりにお団子を買ってきて、串をぬき牡丹餅風にしてお供えを。^^;

 

 

ちょうど室礼のお稽古中に先生からも「今日は牡丹餅を作ってみてくださいね。」と話があり「ドキ!」っというかんじでしたが、母も「やれやれ」と笑ってくれていたことでしょう。^^;

 

ちなみに先生が牡丹餅について3つの大事なポイントを教えて下さいました。

 

ひとつはお米。

 

普段いただく際にはお米のままですが、牡丹餅のように亡くなった人に供える時には半殺し(お米の状態はつぶつぶした食感が半分くらい残った状態)に。ちなみに完全にお祝いになったらお餅になりますね・・・と。

 

もうひとつは豆。

 

牡丹餅には小豆やきな粉などあるが、豆には両義性があり死者と生者が一緒にいるということ。豆を食べることが死者の世界と生者の世界の両方を入れるということ。

 

そして最後に味は「甘」くして・・・と。「甘」は陰陽五行の「五常」でいうところの「信」にあたるからだそうです。

 

そういうものがあの牡丹餅の形になっていると思うと深過ぎですね。。。

 

色々と知っていくとお彼岸も宗教上の法要にとどまらず、日本の気候風土が育んできたならわしであり、私たちの暮らしに根付いた行事であることを感じますね。

 

先人の教えや日本文化の奥深さに触れる度に感動するばかりですが、一回で分かることや頭での理解が難しいからこそ、毎年毎年自分のできる範囲で繰り返し行う事で、丁寧に深めていきながら、子どもたちにも繋いでいけたらと思います。

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子


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