暮らし

BLOG

毎日更新。カグヤの日々の取り組みをご紹介。

暮らし

ワーケーション

最近ワーケーションという言葉について菅官房長官の発言があり、世間を賑わせています。

 

 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200727/k10012534331000.html

 

 

世論では
「休日でもお構いなしに仕事をしろってこと?!」

 

「こんなこと出来るのは一部の労働者だけ。大多数のテレワークが出来ない労働者のことも考えろ」

 

「休日労働して生産性上げつつ、消費して稼いだ金も落とせという国家の都合なわけで、ワークの時間も金も、バケーションの時間も奪うという悪夢では」

 

「それって排泄しながら食事しろって言われていることと同じでは」

 

などなど。

政治家たちからも

 

 

 

様々な意見が出てきています。

 

私から見ても、違和感がいくつかあります。

① コロナ感染者が増加しているこの時期に、GOTOキャンペーンを絡めた観光業界や飲食業の経済活性化目的に補助金が使われ、ワーケーションが推奨されようとしていること

② ワーケーションという言葉も文化も日本には馴染みがなく、そして間違った使い方をしていること

③ 欧米の労働環境文化で生まれたワーケーション自体が持つ課題

 

そもそも、ワーケーションという言葉が生まれたのはアメリカで2000年代に入ってから生まれたと言われています。

このワーケーションとは、数日の休暇を指すのではなく、数週間や数か月といった長期休暇を取りながら働くという文化の中で生まれた言葉です。

 

今政府が持つ課題「インバウンドからの収益がない観光・飲食業界を支援する」を解決するために、働き方改革で決まった「年5日の有休消化を義務付ける」という内容を活用して

 

『短期間休暇をワーケーションとして使ってもらい、観光業界・飲食業界を支援しつつ、自粛中の国民のストレスを緩和し、生産性を上げる』

 

という事を企画したのが今回の政府の実情というところではないでしょうか。

 

そして、GOTOキャンペーンへの批判と、有給まで働かせるつもりかという批判、コロナ対策への不満が国民から爆発しているという状況だと思います。

 

今、これをすればもっと感染が広がり、より経済は困窮する可能性が高いというのは、
スウェーデンが採った戦略から振り返れば分かることです。

 

https://www.businessinsider.jp/post-216297

 

今、私たちが出来ること、目指せることは、ワーケーションのように「普段の働き方や生き方・暮らし方」をそのままにして、短期間だけ「働く場所」や「暮らす場所」をリゾート地や自然豊かな田舎に求めることではなく、

 

朝早く起きて運動したり、家族で一緒に食事を作って楽しんだり、仕事の仲間と新しい働き方で世の中・顧客への貢献を追求することを楽しんだり、免疫を高める暮らしを追求してみたりと、日常と呼ばれる「今の働き方」と「今の暮らし」を見直すことにあるように思います。

 

自らの人生の豊かさを追求した時、「自利」と「利他」のどちらに動くのかで結果は決まります。

 

今この時に、「家族、同僚、会社、地域、国、世界」と身近な人から遠い人々までどれほど周りの人々と「共生」し「貢献」していこうとしているか。そして具体的に変革の行動に移すかが大切なのだと感じています。

 

 

ミマモリスト 眞田 海