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聴福庵

古民家甦生の取り組み

自社農園でのお米づくりや野菜づくり、社内ガーデンや天然酵母パンづくりなどを通して「生き方」を学んでいます。

暮らし

聴福庵4年目

福岡県飯塚市にある築150年の古民家『聴福庵』(ききふくあん)は、私たちが携わりはじめ2019年4月1日で『聴福庵』は4年目を迎えます。

今年1年の『聴福庵』を振り返ってみると、様々な所が修繕され、また多くの方に来庵頂いたことを感じています。(レポートはこちらからお読みください。)

 

「もう、3年が経つのか」と、時の流れの早さを感じる一方で、『聴福庵』は150年という時を福岡県飯塚市幸袋という地で過ごし、家からしてみたら3年という時間は、ほんの僅かという感覚なのかもしれません。

 

この家を建てた初代当主が今の『聴福庵』を見たら何と言うのだろうか、そんなことを思います。大正元年(1912年)、『聴福庵』のある地は、篠崎喜市さん、篠崎浩太郎さんが住まわれていたことが、古地図の情報から分かっています。

 

直接お会いしてお話をすることは叶いませんが、『聴福庵』を当初から支えてくださっている棟梁は、天井板の張り替えを行う際、梁を眺めながら「このままいつまでもずっと梁を眺めていたい」と小さく呟いたと言います。

 

棟梁のその一言に、家とどんな対話をしたのだろうかと、直接お会い出来なくても、対話が出来ると思うと、ついその想いを巡らせてしまいます。

 

そして、今年は多くの方に来庵して頂き、驚嘆の声をたくさん聞かせて頂きました。来庵した皆さんそれぞれが『聴福庵』で何かを感じ、帰っては、また尋ねる人もいました。

 

このレポートに書き残せているのは『聴福庵』の変遷のほんの一部ですが、今の『聴福庵』があるのは、たくさんの方に支えて頂いたお陰だと思うと、携わった方々の声もいつかこの場をお借りして紹介していけたらと『聴福庵』に携わる一人として感じます。

 

そして、古民家に携わりはじめた当初、今のような姿に修繕されていくとは思ってもいませんでした。ドイツでは学校を「第二の教師」と言うそうですが、『聴福庵』でもまた、家を磨く中で様々なことを教えてくれていることを感じます。

 

修繕が進んでいく中で、これからは子どもたちともこの場を共有し、どんな反応を見せるのか、子どもたちの声も聞けるのが楽しみです。

 

 

ミマモルジュ

奥山 卓矢


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