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行事

日本古来の行事から学ぶ

年中行事や室礼、祭りを通して、日本古来の信仰心を取り戻したり、季節の巡りに寄り添った暮らしを味わい自然に感謝しながら、本来の行事のあり方を見直しています。

暮らし

ひな祭りの室礼 ~2019年~

もうすぐひな祭りということで、社内も春らしく華やかな室礼です!

 

 

ひな祭りは本来、人形(ひとがた)に体の穢れを移して海や川に流す流し雛だったことから、室礼でも流し雛を。

 

あられと炒り米を混ぜたもので川の流れを表し、川には紅白の人形やちりめんの布でくるんだ「飾り蛤」などをしつらえました。

 

ちなみに、あられは亡くなった子どもたちを祭りに招くための道しるべであったり、昔はお釜にこびりついたおこげを洗って使い、倹約の心を教えるものでもあったそうです。

 

そして、会社にひな人形はないので、サザエを雄雛、はまぐりを雌雛に見立て、「五常の徳(仁義礼智信)を大事に・・・」という祈りをこめて五色の紐を結び、盛らせて頂きました。

 

また、もともとひな祭りは女の子のためのお祓い、厄除けのお祭りだけでなく、早くに亡くなった女児への供養の意味も込められているということで・・・

 

お花についても、邪気を祓い更なる成長を願う現世の女の子をお祝いする「桃の花」だけではなく、亡くなった子どもへたむけるための花として、掛け軸には菜種油がとれることから燈明の変わりとしての意味を持つ「菜の花」の色紙を飾りました。

 

そういう意味では、行事は死者と繋がったり、命に限りがあることを意識する機会にもなるものですから、そんなことを忘れずに、かけがえのない人生を精一杯生きていけたらと思います。

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子


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