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毎日更新。カグヤの日々の取り組みをご紹介。

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梅が教えてくれるもの

土用干しを終えた梅干しですが、

 

さて、干し終えた梅をそのまま瓶に保存するのか。

 

それとも、梅酢に一度くぐらせて水分を含ませてから

保存するのか。

 

それとも、梅酢を一緒に瓶に入れてしまって保存するのか。

 

色々とやり方があるそうです。

 

梅酢にくぐらせると水分と塩分が増し、

梅酢と一緒に保存するとよりそれが増していくそうです。

 

私はこの8年間すべて、干し終えたものをそのまま瓶に保存していました。

 

しかし、面白いものでそのまま干しても

上手につけて、上手に干せた年の梅は、

瓶に保存してからどんどんと汗をかき、

しっとりとして美味しくなり、

 

上手くいかなかった年の梅は、

どちらかというと固くなり、塩を吹いていきます。

 

さて、今年はどんな風になるだろうかと

金曜日に瓶に詰めてみました。

 

 

そして、2日後。

 

カサカサだった梅がもう既にかなりしっとりと

変化してきています!

 

 

今年は、もしかすると美味しい梅になるのかもしれません。

 

 

不思議なもので、作ることに精一杯なのは

今も昔も変わりませんが、

 

8年間続けてみると梅干し作りにある「塩梅」

 

その存在をこうして感じられるようになってきました。

 

毎年再現できるわけではありませんが、

その塩梅があることと塩梅に触れられるのは嬉しいものです。

 

毎年同じ量の梅、同じ量の塩を入れたところで同じにはならないからこそ、

梅が「塩梅」を一年一年教えてくれるわけですね。

 

子どもたちが教えてくれる「距離感」」や「見守り」「寄り添い」にも

通じるような、そんな感覚。

 

また今年も梅から学んでいきたいと思います。

 

ミマモリスト

眞田 海