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授かりもの

上皇后美智子さまが昨年9月に乳がんの手術を受けられて以降、ホルモン療法の影響もあって左手指が自由に動かせなくなり、昔のようにピアノを弾くことが難しくなったそうですが、そうした状況にあっても「今までできていたことは“授かって”いたもの、それができなくなったことは“お返し”したもの」と受けとめられていらっしゃるという報道を見て、なんて素敵な方なのだろうと心が震えました。

 

「体は天が授けてくれた魂の器」とよく表現しますが、体だけではなくその能力も授かっているものでいつかはそのすべてはお返しするもなのだと考えると、今この瞬間こうして手足を動かしていることすら奇跡に感じられてきます。

 

人それぞれに授かる能力もそれをお返しするタイミングも違いますが、それはその能力を授かったことには意味があり、そこには使命があるからだと感じます。

そして歳を重ねるほどにお返しするものは増えていきますが、一方でまた別の能力を授かったりもします。

それはひとつの使命を終え、新たな使命を授かったということのようにも思います。

 

例えば、若いころ陸上の短距離選手として活躍していた人が、歳を重ね記録が出せなくなり長距離に転向してしばらくすると、またトップ選手に返り咲き多くのひとに勇気とパワーを与えるといったこともそのひとつではないでしょうか。

こうした感動は他の誰かが輝くための火種になります。

そしてその火種は飛び火して、また他の誰かを輝かせもします。

 

授かったものをどう活かすか。

それは魂を磨くということでもあるように思います。

いつかは命もお返しする日がきます。

その日まで授かったものの使命を果たせるよう、魂を磨いていきたいと思います。

 

 

ミッションパート

佐藤真樹