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ICT化推進事業に見る怖さ

この数年、保育業界で出ている

「保育所等におけるICT化推進事業」への補助金ですが、

 

補助金の交付要件を見ると、自治体によって多少の表現の誤差はありますが、

様々な機能が入っていないといけないという風に書かれています。

 

 

しかし、この数年でそれらの機能がパッケージされているシステムを導入した

園さんからは、

 

「いろんな機能が入っているけれど、一つ一つの機能の質が低くて使えない」

「却って、職員が忙しくなった」

「保育のことを知らない会社が作っているから使えない」

「年齢別の記録様式だったりと、指針に準拠していない」

「保育の部分が薄っぺらい」

 

などなど、、、いろんな声をお聴きしました。

 

私自身も自社で導入しようとしているシステム関連について、

数社のお話をお聴きしましたが、どの会社さんも、

 

「一つの分野を専門にやっている企業には中身もサポートも、費用対効果も勝てません」

 

と正直なお話を頂いたこともあり、、、

 

餅は餅屋。強みを持っている企業のものを使うことが一番良いのだと

私自身も学びました。

 

そう思うと、、、

なんでこの補助金は1社じゃないといけないのだろう?!

国もせっかく予算を出すのに、変な縛りをつけることで、

「使い物にならない」「手間が増えた」など

さっきのような園の先生からの声が出てきてしまうのは、

望んでいないはずです。

 

そんな矢先、ある地域のお客様とお話をしていたところ、

 

「ミマモリングソフトウェアを導入したいけれど、ICTの補助金の要件には

合わないから導入は無理よね!?」

 

と連絡がありました。

 

これ以上、同じような苦しみを味わってほしくないと思い、

 

ちゃんと意味がある補助金の使い方が出来るように、

一つのシステムではなく、強みを持ったシステムを複合的に導入できるように

してみたらどうかと役所に連絡をしてみました。

 

すると、、、、

 

「実は、複数の会社のシステムを導入して交付要件を満たしてもらっても

全く問題ありません。国への確認も済んでいます。」

 

という答えが。。。

 

 

でも、、こう書かれていると、みんな一つのシステムに機能が入っていないと

導入できないと思うでしょうに。。。

 

現在、そういう問い合わせを頂いた園さんにはできますよと伝えているそうです。

 

早速、園さんにお伝えすると、

 

「あの文章では絶対にその解釈は出来ないでしょうに!!!疑問にも思わないわ!」

 

と、、、、同感です。

 

しかし、何の意図があってそういった表現にしているのかは不明ですが、

いったい何のための補助金なのか。

 

その「何のために」というところが

すっぽりと抜けてしまっていて、考えつくされていないところに

この補助金の甘さや危うさがあるように感じます。

 

ミマモリスト 眞田 海