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毎日更新。カグヤの日々の取り組みをご紹介。

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愛のメモリー

先日、ある保育園に伺った際に、1冊の本を紹介して頂きました。

 

 

そこには、先生たちが試行錯誤しながら「メモリー」に取り組む5年間の様子がまとめられていました。

 

「メモリー」は、子どもがどんな経験をしてきて、どんなことが得意で、今どんなことに夢中になっているかを写真と文章で記録したもので、記録して終わりではなく、保育士と保護者が互いに子ども本人に向けてのポジティブメッセージを綴り、子どもを中心にその子の成長のストーリーを一緒につくり上げていくことで、保護者も保育に参画しやすい環境となっています。

 

保育士同士、保護者同士の対話を増やすのが目的でもありますが、 月に一回保護者とつくりあげる「メモリー」によって、保育士、保護者同士は勿論、保育士と保護者も、更には家族みんなで子どもの育ちを喜び合う時間がつくりだされ・・・

 

そんな中で保護者も「自分の子どもってすごいんだ!」「子育てした甲斐があった」と実感し、子どもをほめる機会も増えるなど、子どもの見方にも影響があり、今までにない新しい保護者支援の形にもなっているそうです。

 

「保育は目に見えて残らないけど『メモリー』は残る。一人ひとりの幸せを願って贈る、私たち保育者ができる子どもたちへの最高のプレゼントだと思います。」

 

という園長先生のお言葉のとおり、本を読んだ私自身も、改めて子育てや保育の豊かさを感じると共に、何より子ども自身が大きくなった時に、愛され見守られて育ってきたことを実感できる素敵な実践だと感じました。

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子