自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2016/06/25

直会

先日の室礼のお稽古では、
七夕がテーマでしたが、

七夕はちょうど夏の収穫期にもあたるので、
麦を中心として粟、ひえ、芋、豆などの
畑の作物の実りを感謝して祝う信仰もあったそうで・・・

今回は、麦からできたそうめんや
この時期にとれた夏野菜を盛り物として、

作物の実りに感謝しながら盛りました。

そして、その後の直会(なおらい)では、
皆で「麦まんじゅう」をいただきました。^^

麦まんじゅう

直会とは、一般には神事終了後の宴会というかんじですが、
本来は神事を構成する行事のひとつで・・・

神霊が召し上がったものを頂くことにより、
神霊との結びつきを強くし、
神霊の力を分けてもらい、その加護を期待する

ということのようです。

室礼でも、

盛り物を「飾る」のではなく
「供える」という意識を大事にしているので、

「神人共食」は、同じことなのだと感じました。

また、先生からも
「食する=身につける」ということで、

ただ美味しいものをいただくという感覚ではなく、

お供えしたものを感謝していただき、
そうして感謝の心を育てていくこと・・・
と仰いました。

やっぱり、事を行うにあたって、
その奥にある心は切り離せないものだと感じるからこそ、

日々の一つひとつの行いを丁寧にし、
感謝の心を育て、磨いていけたらと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子