自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2016/06/24

家庭内文化

昨日は、室礼のお稽古でした。

七夕室礼1_160623

今回は「七夕」がテーマということで、
実際に夏野菜や短冊などを盛り、
先生から指導を頂きましたが、

その後の直会の時に、
先生から、面白い話がありました。

「本来、ここで学んでいることは、
 書物で残ってきたことではなく、
 生活に残っているもの。

 行いで残って、繋がってきた。

 こんな教室やお稽古で繋がったものではなく、

 実際に、七夕の日に素麺をいただいたり、
 そんなことをして残ってきたもの。」

そういえば、以前から先生は、

「教室では型をお伝えするけど、
 ここで習ったことよりも、
 自分の家で繋がってきたものがあれば
 そちらを優先するように。」と

よく仰られていたことを思い出します。

確かに、家庭内文化をお稽古で学ぶとは
なんだか不自然なことだと思いつつ・・・^^;

でも「教室に通うことに意味はない」
ということではなく、

それを生活におとしこんでこそ、
意味が出てくることも感じています。

長い年月をかけて、
生活に残ってきた美しいものが、
途切れそうになっている今、

お稽古で学んだことを、
少しでも、生活や暮らしへと活かし、
次の世代に残せたらと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子