自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2017/11/05

自分の中から醸成される

昨日のブログに続き、
「自信」についてです。

自信がない時は、
失うこわさもひとしお。

私自身、初めて勤めた会社を退職しようと思った時、
この怖さに何度もおそわれ、
決断できなかった体験があります。

でも、今思えば、
失ったら、また新しく始めればいいし、
むしろ変われるチャンスにもなるとも思え・・・

時に、手放す勇気も必要だと感じます。

そして、この「手放す」は、
決して大事なものを失うことではなく、
より大事なものを守るためのプロセスと考えると、

そこに不安や恐れを感じる必要はないと思うのです。

人は、皆が持っているものを欲しがったり、

自分が一度手に入れたものを
手放したがらなかったりすることも多いものですが、

そんな手一杯では、かえって窮屈なようにも感じます。

人それぞれのキャパシティには多少の違いはあるにせよ、
持てる量には限りがあり、できることにも限りがあるもの。

有限な時間の中で、誰にでもいつか死が訪れることを思うと、
それまでに持てる量やできることにも限りがあって、

全部を抱え込もうとすれば、必然的に何も手に入らなくなる
・・・ということもあるのかもしれません。

そう考えると、どんな生き方をしたいのか、
何を実現したいのか、どんな人と生きたいのか・・・など、

それぞれ自分の人生で何を優先したいのかを
明確にしておくことが、
周りとの比較に悩まされない大事なことのようにも感じます。

本来の自信は、

「持っている持っていない」「多い少ない」など、
周りと比べて、つけたり失ったリするものではなく、

もっと、自分が目指すもの、優先しているものに向かって
ひたすらに生きていく中で、

自分が自分を裏切らず、信じてきた量が
そのまま自信に繋がっているようなものであって、
自分の中から醸成される・・・というのが、

自然なことのように思えます。

大事なものが見えてきたり、
そこに向かって生きていきたいと思うなら、

周りに左右されずに、それをまずは自分が信じ、
それ以外は執着せずに、手放してみる勇気を出しながら、
より大事なものを守っていける喜びに目を向けていけたらと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子