今日のカグヤクルー日記

「秋の実り」

2017年12月06日

こんにちは、女将です。

先日、福岡の聴福庵で干し柿を作りました。
子どもの頃、秋になるとよく
ご近所さんが干し柿を持ってきたことを思い出します。
当時はあの食間と味がどうにも苦手でした。
でもいつの頃からか美味しいと感じるようになりました。

私の田舎はそこらじゅうに見知らず柿の木がありました。
民家の庭先や校庭はもちろん、裏山や神社の境内
畑や田んぼのあちらこちらに悠然と立っていました。
そして毎年、枝一杯に大きな実をつけるのです。
ただ身知らず柿は渋柿でなので
そままでは食べられません。
各家庭で焼酎で渋抜きをするのです。

大きな木箱にきれいに並べ
上から焼酎を振りかけ
新聞紙を被せます。
そしてその上にまた柿をきれいに重ね並べ
焼酎を振りかけ新聞紙を被せ・・・
これを木箱いっぱいになるまで繰り返します。
そして最後に木の蓋をして完了です。
ひと箱に大体1段20〜30個ほど並べ
それが4、5段になるので大量です。
それでもまだ有り余るほど柿がなるので
これまた大量の干し柿がつくられるのです。

凍てつく軒先に吊るされ
霜に凍っては太陽の日に照らされ
冷たい風に吹かれ続け
実はどんどんと縮まってゆきます。
そして果肉はその甘さを日々増してゆき
甘美な干し柿が出来上がります。

その膨大な量ときたら
核家族ではとても消費しきれないほど。
でも今考えると
そうやって各家庭で渋抜きされた柿は
遠方から赴任してきた先生にあげたり
地域での集会や催し事に持ち寄って食べたりして
結構きれいに食べ切っていたように思います。
さらに干し柿は保存が利くので、
柿がなくなった後も地域の集会に
必ずお茶請けとして登場していた気がします。

誰かが取り決めたわけではないのでしょうが
自然の実りをみんなで分かち合い
互いに協力し合い、味わい合う
そんな風土がそこにはあったのだと感じます。

私たちが作った干し柿が
どんな風土をつくるのか
ちょっと楽しみです。

ミッションパート
佐藤真樹

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