今日のカグヤクルー日記

クルーそれぞれの理念の実践や気付きを交代で掲載しています。

2017/09/25

「先祖供養」

こんにちは、女将です。

今年のお盆、姉が突然
「ゆくゆくは廃墓にしようかと思っている」
と言い出しました。

両親はもうずいぶん前に亡くなり
私たち姉妹はふたりとも独身。
将来、墓守をしてくれる子どもはいません。
佐藤家は親戚一同、世代を越えてとても仲がよく
両親のお墓も、本家のお墓のすぐ横に並んでいます。
お盆にはふたりで本家へ出向き
両家のお墓を掃除し、従兄弟やその子どもたちと
まるでお祭りのような夜を共に過ごします。
お互い親戚というより、物心ついた頃からの
幼馴染の親友といった感じです。

姉などは数ヵ月に一度はお墓に行き
お寺のご住職に挨拶したりもしていますが
これから先、自分たちが歳をとり
足腰が立たなくなれば
墓参りも容易ではありません。
そうなれば本家の子どもたちが
ふたつのお墓のお世話をすることになり
永久的に迷惑がかかるのです。
今すぐにどうという話ではありませんが
切実な問題です。

いま、私たちのように
子どものいない世帯も増えています。
都心にビル型の納骨堂が
多く見られるようになった背景には
居住圏内の墓地自体が少ないことや
墓地そのものが高額なこともありますし、
お布施など毎年高額な維持費がかかる
お寺との付合いそのものを面倒と考える人が
増えているからかも知れません。

ご先祖さまを供養する
その本当の意味を考えさせられます。

ミッションパート
佐藤真樹