今日のカグヤクルー日記

クルーそれぞれの理念の実践や気付きを交代で掲載しています。

2013/10/25

「梅干作りから学ぶ」

こんにちは、眞田です。

秋風が冷たくなってきました。

今までは暑苦しかった布団も、今となっては
自分の一番の理解者かのように、肌に寄り添います。

先日、今年母から貰った半熟の梅で作った梅干が出来上がった為
母に届けに行きました。

母は「おいしい」「すっきりした味がする。」「天然の味がする」と
褒めてくれましたが、改めて思うことが在りました。

今世の中に市販されている梅干の中で
そもそも、梅干と呼ばれる製法(梅が本来行える発酵や熟成に
任せる製法)をしている
梅干は驚くほど少ないことに気付きます。

その梅からでる梅酢で漬けていなかったり、
発酵作業を薬品等で代替えしたり、干さずに漬けたままにしたり、
味付けで誤魔化したり、、と気がつけばスーパーの梅干を見ると
短い賞味期限が書かれていることに気付きます。

これは、言い変えれば梅干が自分でゆっくりしたかったことや、
そもそも自分で出来る事を営利主義や効率主義というものが
代わりにやってしまったという事だと感じます。

早くできる、簡単にできるようにと、本人の体験を奪う事は
結果として、その本人の味わいを奪う事に繋がるのだと感じます。

日々訪れる、体験のチャンスをしっかりと無駄にせずに
受け止めて行きたいと感じる瞬間でした。

 

 

ビジョンリスナー
眞田 海