実際にやってみよう

子どもはあなたをモデルとして「自信」を身につけます。もしあなたがただ闇雲に突進するだけなら子どももそうなりますし、困難に直面した時にすぐ締めてしまうようなら、あなたの子どもも粘リ強く取リ組まないでしょう。

エレノア・ルーズベルトが言ったように、自分の「目の前の恐怖に立ち向かう」ことから始めようと呼びかけます。あなたがこれまで受け入れたことがないことを、あえて受け入れてみます。新たに何か計画する時、自らリーダーシップをとるために自分の知識を披露します。こうした挑戦があなたの自信を育てる糧になります。キャシーらの友人にも新しい趣味を思いきって始めてみたら完全にはまってしまった人がいるそうです。ヨガをやりたいと思っているなら、今始めよう。演劇をやってみたいのだが何となく恥ずかしくて気が引けると思うなら、劇団員を募集しているクラブに申し込み、退路を断とう。あなたの子どもにあなたが新しいことにチャレンジしようとしていることを語れば、必ず応援してくれますし、子どももあなたの決断に刺激されて、何か始めるに違いありません。学校から帰ってきた時、ヨガのポーズをしているあなたを見つけたら、子どもは間違いなく興味をそそられるでしょう。

子どもの個性は千差万別です。ある子は生まれつき自信に満ち溢れていますが、別の子は自信を育てなければなりません。自分の子ども時代を思い出してもそうだろうとキャシーは言います。木登りをしたり、暗いトンネルに入っていったりできる子だったか、それとも尻ごみして安全が確認されるまで待つ子だったでしょうか。子どもの成長のペースは様々です。ただあなたの子どもが友達を作り、難しい問題を解こうとする自信を身につけられるように配慮する必要があります。知能指数であるIQならぬ自信指数であるCQを高めるのです。

社交の場面を思い浮かべてみます。ある子は初対面の人、特に大人に出会うとどこかに隠れてしまいますが、別の子は相手の目を見つめ、握手しようと手を伸ばします。あなたの子どもには初対面の人に会ったら、まず相手の目を見て握手するということを教えようとキャシーは言います。これが習慣になるまで練習すれば未知の大人に会ってもひるむことはなくなるというのです。

自信豊かな子どもを育てたいと考えるなら、子どもの能力、頭の良さを褒めてはいけないと言います。褒めるのは努力です。子どもがどうせやっても失敗するだろうと思うと、更に自分が失敗したら親が取り乱すだろうと思うと、新しいことに挑戦するのを避けるようになります。親は失敗にあたふたせず、もう一度やり直すように子どもを励ますといいと言います。間違えたり、失敗したときに、ただ叱っても自信を育てることにはなりません。慌てず冷静にどんなことが起きたのか尋ねる方が、効果があるとキャシーは言うのです。叱るだけで、どうして失敗したのか考える機会を作らなかったら、間違えた理由が解らず、改善できません。じっくり考えて、失敗を振り返れば、次に同じ間違いはしなくなります。「次はこれまでとは違って、どんなやり方をしてみるつもりか?」という問いを投げかけ、子どもが行動の主体者としての責任をもって、我がこととして取り組むようにサポートすることが私達に求められることなのです。

実際にやってみよう” への7件のコメント

  1. 「あなたの子どもにあなたが新しいことにチャレンジしようとしていることを語れば、必ず応援してくれますし、子どももあなたの決断に刺激されて、何か始めるに違いありません」とありました。親として、保育者としても背中を見せる、姿勢を見せることが大切であるということが分かりますし、何よりそれは子ども主体を尊重しているということでもありますね。子どもが自らやってみたくなるような大人の姿というのもまた子ども主体を大切にする関わりであるように思いました。そして、私自身、親としてもそうやって関わらないといけないなと日々の関わり方をいい意味で変えてみようと思いました。「叱るだけで、どうして失敗したのか考える機会を作らなかったら、間違えた理由が解らず、改善できません。じっくり考えて、失敗を振り返れば、次に同じ間違いはしなくなります」これも大切にしたいポイントです。質の高い保育者の中に、質問をするという項目がありますが、まさにこのようなことなのかもしれません。そして、それはまた子どもを主体と捉えている関わり方でもあるのかもしれませんね。

  2. 偉人や先駆者などの事例や逸話などに触れると、生きる活力に溢れ、目を輝かせながら新しい物事にどんどんチャレンジしている印象があります。まさに、「実際にやってみよう」精神の実行者ですね。目の前にある壁や恐怖に向き合える勇気や気質は、身近な大人がモデルになることは理解できます。その大人の困難に向き合う姿勢や、不思議な行為を目撃した際には、興味関心が爆発することは明かです。現場にいると、子どもの「何してるの?」という言葉は、一番耳にする言葉です。そんな時、必ず「何していると思う?」と聞き返します。そんなやりとりの最後には、必ず子どもたちは保育士の真似をします。何度も何度も試して、飽きたらその場を離れます。それも、一種の「やってみよう」であると思います。そして、よく「何がしたいの?」という言葉を投げかけますが、「どんなやり方をしてみるつもり?」という言葉がけはしたことがありませんでした。その言葉がけは、その子が今自分はどのように目の前の事象と向き合おうとしているのかがよくわかりますね。

  3. 子どもが自信を持てるようになる、あるいは自分の行為を正当化しながら育っていく、こうした子の育ちを保障するためには、親による受容と応答が肝要でしょう。子どもを誘導したり扇動したりしてもおそらく子どもは自分の行為に自信を持つことはおろか、大方、大人の指示待ちによる受動的な生き方を選んでいくような気がします。子どもは子ども自身の道を歩みゆく。結末がどうであれ、わが子を信じる、子どもたちを信じる、以外に私たちができることは、真心をもった対応をわが子や子どもたちにしていくこと、見守ることでしょう。やっていることを「うん、うん」と相槌を打ちながら認める姿勢を大人が見せる。子どもは安心してものごとに取り組むでしょう。弱音を吐いても、がんばれ、などと言わず、黙って見守っていく。粘り強くやっていけば、やがて道は開けるでしょうから。

  4. 印象的な言葉が多くありました。中でも「慌てず冷静にどんなことが起きたのか尋ねる」こと自分はできているだろうかと振り返りました。冷静さの中にも、温かみを持って子どもたちと接したいです。
    また「我がこととして取り組むこと」とても大切ですね。今年度の個人的スローガンとして「自分ごと」ということを掲げています。園内で起きていること、取り組み、自クラスだけでなく一時保育も含めた全ての子どもたちのことを、自分ごととして考えることが重要であると考えています。
    一人一人がそう考えられたら、見守る保育の、「面」の質を向上できると思います。

    子どもたちの自信を育む機会は、様々な場面に散りばめられていると考えます。ある子にとっては、保護者と離れることかもしれませんし、朝の挨拶がそうかもしれません。活動を選択することや、給食の下膳かもわかりません。乳児の子が、延長保育で幼児組と共に過ごすことも勇気がいることであります。
    職員一人一人が「自分ごと」として園内のこと、子ども一人一人のことを見守り、自信を育む機会を見逃さず、応援していきたいです。

  5. どうやら、子どもたちの自信を育む機会というのは、日常生活の中の至るところに転がっているんですね。そのチャンスを活かすのか気づかずにそのまま過ぎていくのか、というのは子ども自身もそうかもしれませんが、周りの大人たちもそのチャンスに気づく必要がありますね。そして、子どもたちに問いかけてあげることで、自信を育む機会を掴むきっかけとなることを知ったので、「問いかけ」というところを今後は考えていこうと思いました。

  6. 「挑戦があなたの自信を育てる糧になります」とあります。まさにここ数年でのめり込むほどの趣味を見つけたのは、自分の中でもかなり大きな転機であったように思います。いい意味でストレス解消にもなっていますし、切り替える機会にもなります。割と努力が結果にもつながるものなので、小さな自信をつけてくれるものでもあります。確かに「どうして失敗したのかを考える機会を作らなかったら、間違えた理由がわからず、改善できません」とあるように、単純に失敗を受けるのと「うまくなる」ことを目的とした改善を持つのとでは大きく違うかもしれません。もしかすると、副教科の大切さはこういったところにあるのかもしれませんね。もっとうまくなりたいというのは作品を作ることや、運動、クリエィティブな活動はもっとも感じやすいもののように思います。勉強となるとあまりにも点数がはっきりと出てしまうことに対して、副教科はわりと点数よりも過程に重点が置かれているように思います。こういったことも含めて、失敗と自信というのは日ごろ様々なところに転がっているのかもしれませんね。

  7. 仕事が楽しくて毎日イキイキしている、そんな姿を見せることくらいしか親の役割がないかのような昨今の親子関係というものもあるような気がしてきます。家で愚痴ばかり言っていれば子どもも自然大人とはそういうものだろうと思うのかもわかりませんし、学生が一番大変だ社会に出たら楽しいぞと言っていたらそういうものかと思うものなのかもわかりません。それぞれの家の扉を境に星の数程の家族があり、どのような価値観がそこに育っているのか、知る術はなく、自身は自身の最善と思うことを行動していくばかりです。

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